炙るあざとさ 炙らない正直さ

刺身とか映画とかあれとかそれ

(88)分人論で読み解く映画「愛がなんだ」と深川麻衣の良さ

 

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(C)2019「愛がなんだ」製作委員会

愛がなんだ

会社の後輩に勧められて、一人で観てきました。

ケラケラ笑いながらずっと観てたんすけど、見終わった瞬間はあ〜金麦飲みてぇって感じで。それが、時間が経てば経つほど、金麦と共にじわじわ染みてきてることに気づく。

翌日にゴジラキングオブモンスターズ を観たのに、全然上書きされませんでした。なんか登場人物の心境とか、行動原理とかいろいろ考えてしまって、今もまだ残ってるんですよね。


トップ画像は、ゴジラよりもキングギドラよりも印象に残ってて、この映画で一番愛おしいラスト近くの「葉子の振り返り」。マジでここで惚れた。

ということで、以下ネタバレにも触れてるんで、観てない方はお任せします。

単なる恋愛あるある映画っていうよりかは、形にもなっていない恋愛、破片恋愛映画。テルちゃんとマモちゃんの関係って形に残るものにはしない。多分マモちゃんがさせない。あーいう関係って、二人でいるときに写真撮らないんですよね。。。(しみじみ)。。。でも、そんな恋愛の破片話って、そこらじゅうに落ちてて。実はあるあるなのかも。話題になるのもわかる。恋愛って好きって言って付き合ってって単純なものの方が少ないのかも。描き方がキラキラすぎず等身大で。治ったと思って忘れかけてた古傷に、時間をかけて染みこんでくる。そんな映画でしたね。

いろいろと「愛がなんだ」の記事とかインタビュー漁ったりしてる中で、たまむすびでの町山智浩さんの映画評が秀逸でした。これ聞いて、はっとしました。これは敬愛する芥川賞作家・平野啓一郎さんの「私とは何か『個人』から『分人』へ」で提唱されてる分人論が当てはまるなと。  

私とは何か――「個人」から「分人」へ (講談社現代新書)

私とは何か――「個人」から「分人」へ (講談社現代新書)

 

この本の内容をざっくり言うと「人間ってのは『個人』じゃなくて、他者とのコミュニケーションごとに作られる『分人』の集まりなんす」って考え方を説いてます。人間は不変な一個人ではなく、家族の前で、職場で、学校で、友達の前で、ツイッターで、あの場所で、恋人の前でっていうそれぞれ違う「分人」を使い分けていて、その構成比率によって「あなた」って言うものができているんやでと。ま、詳細は本読んでください。読みやすいし、めちゃくちゃおもろいんで、まじで必読。

この概念の中で平野さんが説明されてる愛とは「相手の存在が自分自身を愛せさせて、自分の存在が相手自身を愛せさせていること」みたいなことが書いてあって、つまりは「その人といる時の自分が好きかどうか」っていうシンプルな考えなんすよ。

 

これって、最近電撃結婚した山ちゃんと蒼井優にもつながっていて、ヒャダイン氏経由で蒼井優がまんまこのこと言っててたらしいんですよ。

平野啓一郎を敬愛しているオードリー若林が山ちゃんに話して、その山ちゃんが蒼井優に話したんかなぁと予想。ま、関係ない話題はおいといて、この分人論を使って愛がなんだを読み解くと、

 

狂人とも見えるテルちゃんは「マモちゃんが好きな自分が好き」なんだろうなぁってことです。マモちゃんという「好き」になれる対象を見つけて「あ、わたしってこんな自分になれるんだ」って発見して、嬉しかった。マモちゃんに呼ばれてすぐに家に向かっちゃう自分、会社休んであげちゃう自分、朝まで飲みに付き合ってあげちゃう自分をみつけちゃったんですよ。マモちゃんから突き放されてもその自分を忘れられないから、その「分人」を消したくないから、どんな形であってもマモちゃんとの繋がりは消したくないんだと。

ほんと「愛がなんだ」ですよ。

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(C)2019「愛がなんだ」製作委員会

でも、そうじゃないのはナカハラ。BBQをきっかけに、葉子の都合のいい相手だけではなく、見返りとしての「愛」を感じたくなった。いい意味でも悪い意味でも、いつも変わらない葉子。葉子にも自分の存在を感じたかった。本業のカメラで撮るってことは、葉子に自分の価値を認めて欲しかったんですよね。

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(C)2019「愛がなんだ」製作委員会

ナカハラはテルちゃんを似たような存在だと思っていた。葉子の前から姿を消す前にテルちゃんに会った。でもテルちゃんのマモちゃんに対しての思いは、見返りとか愛とかそんなもんじゃないじゃない「愛がなんだ」レベルにいて、ナカハラとは違った。いびつだけど幸せそうなテルコをみて「幸せってなんなんすかねぇ~」って。100点のセリフっすよ。 ナカハラが去り際に唾吐いたのも吐き出し先のない思いなんですよね。

(追記)※すんません「幸せになりたいっすね~」が正しいようです。そのあとの「うるせぇバァカ」のテルコのセリフが100点でしたね。

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(C)2019「愛がなんだ」製作委員会

そのあとの、ナカハラの救いとなるこのシーンは、この映画で一番好き。葉子登場シーンの「よっ」は、この映画一番の「よっ」やし、その後の「仲原青で検索したら」はもう泣ける。葉子もナカハラとの分人を求めていたんだと思う。マジで、この時の葉子は惚れる。

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(C)2019「愛がなんだ」製作委員会

葉子ってか深川麻衣の話になりますけど、朝ドラの「まんぷく」も観てました。ただ、全く認識してなかったし、いいなとも全く思ったことなかったのに、この映画の後、初めて「深川麻衣」の名前を検索した。やはり、はまり役ってあるんすねぇ。また、葉子を観にこの映画を観に行きたいもん。

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(C)2019「愛がなんだ」製作委員会

肝心な、成田凌はね。かっこいいっすからね。

町山さんのこの映画評でおもしろかったのがもう一つあって、小説ではマモちゃんは、かっこよくもなくどうしようもない描写だったらしく。マモちゃんが成田凌に見えてるのはテルコだけ説ってのは、マジで笑った。確かに、テルコが居るときにしか現れないから、そうなんかもなぁ。監督はマモちゃんをダメ男に描くために、成田凌から自然に出てくるモテ仕草を抑えまくったけど、アドリブの「指での追いケチャップ」は止められなかったってのが笑ったなぁ。

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(C)2019「愛がなんだ」製作委員会

江口のりこはね、相変わらずいいっすよね。この人いつも恋愛にちゃちゃいれてくる存在。本当にちょうどいい雰囲気と存在感もってるんすよね。

 

ポスターのおんぶといい、江口のりこの起用といい「ジョゼと虎と魚たち」オマージュもあるんでしょうなぁ。

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(C)2019「愛がなんだ」製作委員会

長くなったけど、良き映画でした。

 

点数:93点

(音楽)2019年に行ったライブ~藤井健太郎〜ゆるふわ~YSIG〜ミスチルドーム~

備忘録として。

なんやかんやで、ぼちぼち音楽は観に行っておりま。

 

STILL MORE BOUNCE@UNIT 2019/02/02 

武道館行ってますます大好きになったBAD HOP、親愛なる隣人PUNPEE氏、さらに一度は見てみたかったゆるふわギャングが勢揃いのオレ得イベント。主催は大好きな水曜日のダウンタウンのプロデューサー藤井健太郎氏と、なんという楽しい枠組み。妻に懇願して一人で行きましたよと。

水ダウの映像なんかを作っているODD JOB軍団も見たくてオンタイムに行ったら入場がなかなか出来なくて見られず。泣。ただ、PUNPEEを前の方で見てるときに、ODD JOBの方?から「水曜日のダウンタウンの映像とかやってるODD JOBっていいます」ってなぜかオレにだけステッカーをくれて、怖かったけどもらっちゃいました。あざす。

 

イベントのロゴもいかしてて、イベントステッカーも購入。

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STILL MORE BOUNCEステッカー

BAD HOPには小さい箱でしたね。PUNPEEはおもろかった。藤井さんのVJもよかった。初めて見るゆるふわがめちゃくちゃ良くて、この日一番上がった。箱のサイズ感とかが一番はまってる。アイナジエンドはギターの人が野次に怒ってたな-。眠くてQiezi Mabo途中で抜けて松屋でカレー食って帰った。


ゆるふわギャング & Ryan Hemsworth Japan Tour@WWW X 2019/04/19

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ゆるふわギャング & Ryan Hemsworth Japan Tour

STILL MORE BOUNCEでやられたんで、ワンマンも見たくてGO。

Ryan HemsworthのDJが楽しくてこりゃあがるわと思ってたんすけど、予想以上にゆるふわのライブが短くてショック。しかし、あの二人はなんかオーラがありますなぁ。引き続き、要チェックやで。

 

YOUR SONG IS GOOD @ 日比谷野外音楽堂 2019/04/21

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日比谷野外音楽堂

大学時代住んでた部屋がスカパー見放題で、スペシャSTUDIO GROWNって番組を毎日見てたんすよね。そこにYSIGのサイトウジュンさんが何曜日かに出てて、それからたまに聞いてて。ゆるくていい番組やったなー。三宅洋平とかハマケン、一十三十一、タブゾンビ、イルリメとか番組からだいぶ影響受けたなぁ。一十三十一かわいかったし。だいぶ好きでした。

んで、TBSラジオのアトロクでYSIGがライブやってて。宇垣美里も唸るくらい、そのライブがめちゃくちゃ良くて。日比谷でライブやることを知り、行こうか迷ってたら友達に誘われたんで妻と二人で参加。

やっぱ、いいっすね。すきですわ。無限に続くインスト音楽に「変な音楽やな」という妻の感想が一番しびれました。20周年おめでとうございます。

 

 

Mr.Children Dome Tour 2019 “Against All GRAVITY”@東京ドーム 2019/05/20

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Mr.Children Dome Tour 2019 “Against All GRAVITY”

ミスチルの大ファンである妻の付き添い参加。

私の影響で、BAD HOPも大好きなマイワイフ。オレしか笑わないであろう妻のBAD HOPものまねが最高なんすよ。Barkの歌まね、G-kidの電話ジェスチャー、Yellow Patoのハンドルと、知ってたらめちゃくちゃ笑えるんすよね。ミスチルとBAD HOPの2つだけ好きってキワモノはそうそういないでしょう。そんで、このライブの同日に、リバトークやってたんでだいぶ悔しがってました。

さて、妻の付き添いミスチルは今回で4回目。日産スタジアム、仙台でやってたap bank fes、横浜アリーナで、今回の東京ドーム。やっぱ、めちゃくちゃでかいっすわドーム。5万人って。すげぇなミスチル。BAD HOPはまだまだドームへの道は遠いなぁ。

そんな感じなんで、正直ミスチルのライブ事情には詳しいです。

妻にも毎回話してるんですが、過去3回参加して総じてライブグッズがダサい。これは致命的。そして、桜井さんの服もダサい。あとは、曲に関しては長年にわたる小林武史プロデュース時代のヒット曲をする時の演奏が下手というか変。なんかずれてる。やはり、小林武史の演奏力はすごいことがわかる。ただ、小林武史から脱出した最近のミスチルはロック調なんで、ものすごいバンド感があって俺好み。非常に良い。

で、今回の東京ドームライブなんですが、平成のヒット曲を多めにってことで、Tomorrow never knowsとかやってくれて小学生のころに聞いてた曲が聴けて感動、、、ただ、やはり演奏が変。オリジナルメンバーのギターとベースもそうですが、サポートのキーボード二人がなんかなあ。小林武史やっぱすごいなって今日も思いました。そして、ポップスって繊細なんやなぁと。やっぱり、桜井和寿ありきのバンドであって、彼の弾き語りだけの曲のパフォーマンスはすばらしくて、彼の圧倒的な歌とパフォーマンス力の基で成り立っているバンドですな。

しかし、1日5万人の東京ドーム2日間で5都市で同じようにツアー。ほんとまじですごいバンド。小林武史桜井和寿と時代が生み出したモンスターバンドですわ。

 

以上!

 

 

 

(87)洗骨/沖縄を舞台にしたすばらしい傑作ですねこれは。

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出典:https://eiga.com/movie/88744/photo/

たまにこんな映画との出会いがある。

映画を見終わったあとも、思い出すと涙が出てくる映画。

これは名作ですよ。ほんとに、とても「いい映画」。

 

舞台は沖縄の粟国島。今も島に残る洗骨とは、風葬し、数年後に骨になった遺骨を取りだしてきて洗うという風習。その「洗骨」にまつわる、笑いあり涙ありのヒューマンドラマ。

脚本・監督は照屋年之さん。

これが、まさかの、ガレッジセール ゴリさんの本名。本人の出演は全くなし。

正直、唸りました。めちゃくちゃうまい。

パンフレットを読むと、よしもとが映画に力を入れだしたタイミングで短編監督デビュー。評判が良かったそうで、短編を複数作ったあと、長編も1作作ったが、これが相当評判悪かったらしい。ただ諦めきれず、映画作りにハマって、自主制作でも短編を作ったりされていたそう。この映画は長編2作目。積み重ねの結晶なのかもしれません。

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出典:https://eiga.com/movie/88744/gallery/4/

気になるところもいくつかあったけど、そんなことはどうでもよくなるくらい、全体のバランスがいい。邦画にありがちな無駄な説明セリフもないし、そのセリフ遊びが心地よい。芸人のセンスが光っている。映画の空気が悪くなるシリアスなシーンにも、遊びセリフを入れていて、良い弛緩剤になっている。なんというかちょっとだけ日常のやりとりから外したセリフで笑いを取るところ。いやらしすぎなくて、日常にもありそうな範囲にとどめている。この絶妙なやりとりは、あんまり日本のドラマや映画では見られないようにおもう。脚本のセンスは相当。映画に優しい雰囲気を醸し出している大きな要因のひとつ。

それ以外にも、沖縄の風景を挟み込む間や、無音になるような演出の間なんかも素晴らしい。おいおい、どうしたこれ?とほんと動揺するくらい絶妙だった。河瀬直美監督の奈良の自然ドヤって感じに近いけど、それよりもなんか柔らかい。ちょっと長いかな~と思うようなところも、なんかそれのせいで涙が出てくるような。環境音のみのシーンや、セリフ無しシーンでも、何度も泣いてしまった。

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出典:https://eiga.com/movie/88744/gallery/2/

私は今33才なのだが、若い頃から大事な人を亡くした過去が、悲しいかな、けっこうある。19の時に親友を病気で亡くした過去が一番辛く、正直、数年は思い出すだけで夜に泣いたりしていた。それもあって、人の生き死にについて考えた量は、同世代の人よりも間違いなく多いと思っている。海外に行くとその国の死生観を調べたり、宗教施設にいったり、本も沢山読んだ。だから、死生観を軽く扱っているような映画を観ると腹が立ってしょうがない。余命残りわずかとかを売りにした恋愛映画は、人の死を涙に利用しているだけで、マジでくそ食らえだと思っているが、見たらやはり泣いてしまう。でも嫌い。

この映画は、それを踏まえても、扱い方が丁寧ですばらしかった。

生と死の対比にとどまらず、風葬前と洗骨前という対比まで描いていたし、とても大事に描いていた。

正直、洗骨というこの儀式も羨ましいと思った。仏教だと、四十九日での納骨がスタンダードでその後の法事が一周忌、三回忌、七回忌でしょうか。この映画での洗骨は、納棺から4年後。また会えるという表現をしていたが、死者の骨を洗うという、仏教のそれよりも圧倒的に死者への関わり方が濃密で、長い。自然信仰で自然とともにある風土と、祖先を大事にする沖縄だからこそ残っているのかも。

画としては、ちょっと異様で気持ち悪いものになるかもしれなかったのに、あの美しい風景がうまく中和していた。

死を受け入れ、生を受け入れる。

命の大切さを感じ取れる映画。

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出典:https://eiga.com/movie/88744/gallery/

俳優も奥田瑛二がどうしようもない役で、らしくない役をされていて、筒井道隆の静かに怒る姿、水崎綾女のちょっと馬鹿そうな女の子感、そして特筆すべきは大島容子の圧倒的なまとめ力。皆さんとても良かった。監督のキャスティングのこだわりも書いてあったが、芯もあるし演出力があるんだろう。

ただ、このメンツだと日本でのプロモーションは弱いなぁ。作品力は強いから、口コミしかない。配給のファントムフィルムも弱いし、予算もないんやろうなぁ。と、一人でも多くの人に見て欲しくなって、久々に感想書いてるんですけどね。

ちょっとラストからのエンドロールと主題歌で、感動のあまり立てなかった。死生観を描いた映画の中では、トップクラスにいい映画。

マジで、劇場探してでも観てください。

 

点数:95

 

(ごはん)松屋のカレーとなか卯の牛丼

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出展:https://www.matsuyafoods.co.jp/menu/curry/cri_ori_170307.html

松屋のカレーはエモい。カレーをメニューとして出している牛丼チェーンは多々あれど、あえてスパイシーな辛口カレーを提示しつづける松屋。タイカレーやチキンごろごろカレーなど、ハズレの少ないカレーメニューの開発に熱い松屋。カレーへの熱い想いがメニューからも、そのカレーの味からもビシビシと伝わる。タッチパネルではおすすめにカレーを出してくる松屋。ここ最近松屋に入って、牛丼を食べた覚えがないくらい、松屋ではカレーを頼んでしまう。それくらい松屋のカレーが好きだ。吉野家すき家のカレーは違う。あれは、ただそこにいるだけのカレー。牛丼以外の選択肢としているだけの、無難でなんでもないカレー。松屋は違う。カレーがカレーとしてそこに居る。アイデンティティーを持っている。カレーあるがゆえに、松屋あり。松屋が先か、カレーが先か。それくらい、松屋はカレーなのである。このカレーは会長の肝いりとも噂に聞く。カレーは辛くてなんぼやと。会長、、、オレもそう思います。

 

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出典:https://www.nakau.co.jp/jp/menu/detail/in/1

ちなみに、牛丼はなか卯。正確には和風牛丼。過去になか卯すき家ゼンショーグループに吸収され、牛丼が消えた空白の時間があった。すき家との差別化のために。すき焼き丼みたいなものに差し替わった。その際、私はなか卯及びゼンショーグループに怒った。お客のニーズを全くわかっていない。なか卯の問い合わせフォームからも長文で抗議をした。それくらい好きだった。というか、私の生活における食のルーティーンが欠けてしまった。あそこに行くときのランチは、「なか卯で牛丼」と決めていた。そのなか卯に対する私の分人が消え失せた喪失感といったら。

1年後になか卯の牛丼は復活した。ありがとうなか卯牛丼ファンのみなさま。そんな、なか卯の牛丼は濃い目である。ゆえに、オーダー方法も決めている。牛丼の並をつゆだくでオーダーし、生卵のオプションは必須。運ばれたつゆだく牛丼の中央に箸で穴を空け、溶いた生卵をその穴に流し込む。その穴から箸を入れ、あたまの肉は動かさないように、生卵とつゆだくのご飯を静かに混ぜる。卵かけご飯のようなゆるめのご飯ができあがる。牛とマリアージュご飯は、目の前にあるカレー用のレンゲスプーンで食べる。これが最高にうまい。吉野家すき家でも同様の食べ方をするが、やはりなか卯なか卯さん東京にもうちょっと店舗増やしてください。腹減った。

(お笑い)M-1グランプリ2018感想

 
 
 
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M-1グランプリ2018

M-1グランプリ。今年も終わりましたね。楽しませていただきました。

とりあえず、最初に消化しておきますが、終わった後の審査うんぬんでもめてはりますね。

姿勢の違いかな。

「見る」ではなく「観る」、「聞く」ではなく「聴く」。

by 加藤鷹

そう、姿勢の違いです。火花やないですが、加藤鷹先生のお言葉に限ると思います。

テレビで酒飲みながらオモロイかオモロないかの2択で、背もたれでゆるりと見ることができる視聴者。そして、玄人中の玄人が緊張感を持ちながら、生で観て、聴いて、(現場やと客の笑い圧もあるので)感じて、1点差で芸人の人生を狂わす採点、判断。そら好みも出るし、考えも違う。人生と経験を反映させた審査なんですよね。しかし、我々素人はそこに自由に文句を言ってもいいんすよ。テレビの前なら。テレビてそんなもんやから。やからゆうて、SNSで直接攻撃はしたらあかん。境界が曖昧な今やからこそ、視聴者もわきまえんとあかん。さらにあかんのは、同業者。出演者なんてもってのほか。芸人は誰もが一番おもろいと思ってるやろ。思っても配信したらあかん。そんなとこで共感ほしがる必要ない。しっかり反省して欲しいっす。

 

ということで、今年のM-1の本戦について。いつにも増して、かなり楽しみにしておりました。なんでって、去年がめちゃくちゃおもろかったから。

2017年は笑くじが導入され、どうなるかとおもってたところトップバッターゆにばーすからの大ウケ、とろサーモンのめちゃくちゃなネタの中で光る上手さ、和牛のこれを超えるネタはもう出ないのではとさえ思わせるウエディングプランナー、そしてジャルジャルのピンポンパン。こんなオモロイ大会あってええんかと。芸歴MAX15年の熟年した上手さの漫才から、M-1向けの若手のネタ。分析されまくってM-1漫才もここまできたかと。

なので今年はいつにも増して、事前情報、予想、2回戦からの結果ウォッチングとかやってたんすけどね。

期待し過ぎたのか、新しい審査員の圧が強過ぎたのか、結果おもろかったんですけど、なかなか盛り上がるまでに時間がかかったM-1でしたね。

 

正直、、、敗者復活戦のほうが、昔のM−1的な粗さがあって、おもろかったです。おっさんネタで笑わされたダンビラムーチョ、ネタとキャラと間が絶妙なたくろう、トラブルも上手く使ってベタベタなネタでも盛り上げるミキ、ガラが悪すぎるネタやけどおもろくて平場でのインタビューまでおもろ過ぎた金属バット、粗いけど中卒ネタシリーズが期待できそうな侍スライス、ラストイヤーでアホほどウケてたプラスマイナス。たられば話してもしょうがないんすけど、プラスマイナスが上がってたら、決勝はまた違った結果になってたと思います。やはり視聴者投票は人気には勝てませんな。それにしても、200万投票は凄い。

 

と、敗者復活の感想はほどほどに、今年の決勝は場が全然あったまってなかったんですかねぇ。それともネタなのか、笑みくじのくじ運なのか、お客さんなのか、審査員の辛口コメントなのか。

今年も前座はくまだまさしレイザーラモンバイク川崎バイクでしたね。どうやったんすかね。

さ、いきますか。

 

1.見取り図/彼女が欲しい

大好きなんすよ見取り図。ツッコミ笑い系で、ネタは弱いイメージがあったんやけど、トップバッターやのに、しっかり笑わせてもらいました。マルコ牧師とか、いそうでいない人名シリーズも良かったし。一部フリから回収までが長過ぎるとかゆうてたけどどうなんでしょ。審査員ウケ悪かったっすねぇ。ちょいちょいミスってたようにも見えましたけど、おもろかった。今年は顔見せって感じにはなるやろとおもってましたけど、ほんまにそうなりましたね。


2.スーパーマラドーナ/隣人

これね。めちゃくちゃ期待してたから、松っちゃんのコメントやないけど、なんでこのネタやねん。サイコすぎるし、前半はええけど後半の首締めはやり過ぎ。ぜんぜん笑えん。去年もやけど、なんかネタ選びが考え過ぎなのか。2016が一番おもろかったんちゃうやろか。

 

3.かまいたち/ポイントカード

芸人の中では圧倒的に優勝候補とされてたみたいですね。ネタもおもろいし、うまい。芸人ウケは凄そう。ただ、最後はちょっと走り過ぎてましたね。山場でのテンション爆上げの言い合いが、M-1のうねりを狙い過ぎてるような気も。そのせいで、マイケルジャクソンのくだりとかよくわからんかったし、置いてかれたましたね。でもオモロイ。


4.ジャルジャル/国名分けっこ

停滞してた空気をぶち破りましたね。なんでオモロイんかわからんけど笑えるという。ジャルジャルはすごいわ。かっこええ。この漫才だけは何回見ても笑えました。えみちゃんねるのウケは悪かったけど。笑

 

5.ギャロップ/コンパ

ついに関西から出てきたかと。はっきりいうて関西で見てた時から全くオモロいイメージなくて、久々に見て驚いてたんですけど、しっかりおもろかったですね。漫才がうまなってる。しかし、これに関しては、M-1の決勝の舞台かつ、ゴールデンのネタやないですね。えみちゃんねるが的を得たコメントしてはりましたけど、自虐ネタはあかん。それも自虐側がツッコミでそっちに共感させるネタはきつい。明るいハゲやない林やし余計にきつい。ほんまに嫌そうやもん。ハゲ関係ないネタしたらええのに。ハゲ触らんのかい!と。

 

6.ゆにばーす/遊園地レポート

いやはや。武智に続いて。M-1に命かけ過ぎてる芸人失敗しがち説立証しますよ。なんでこのネタにしたんやろなぁ。このネタ劇場で見たことあったけど、M−1にはかけんやろなと思ってたのに。。。つかみからイマイチやったし。噛んでたなぁ。巨人師匠に、はらちゃんがしゃべくりした方がええんちゃうかと、的外れなコメントさせるくらいキツかったっすねぇ。去年の「どんな戦争も嫌じゃ」みたいなやつ欲しかったなぁ。大好きなんやけどなぁ。

 

7.ミキ/ジャニーズ応募

音量下げてもお兄ちゃんがやかましかった。ネタもそんなにやし、見取り図のいそうでいない名前ゆうとこも被ってたし。ただ、審査員の点数が軒並み高かったのは、現場の空気でしょうね。テレビでは感じられないグルーヴがあったんでしょう。盛り上がりきらない空気をお兄ちゃんが壊そうとしてる感があったんかも。でも、やっぱり、、、決勝でプラスマイナスが見たかったなぁ。

 

8.トムブラウン/中島くん

準決勝の審査員は、トムブラウンをよく決勝に上げてくれた。やはりこの枠は必要。停滞した雰囲気は、トムブラウンのための場作りかと思わせるようなくじ運。1組目やなくてほんまよかった。ほんまにアホやなぁ。あーおもろ。

 

9.霜降り明星/豪華客船

来たー!と思いましたね。これを待ってたんやなと。M-1のうねりってこれ。いやはや、こんなにおもろかったんかいな霜降り明星。特異なトムブラウンがざわつきとともに温めて、審査員の空気もゆるくして、普通の味に戻したかったお客さんにめちゃくちゃええのが出てきたって思わせる感じと、わかりやすい一つ一つのネタ。運ももってるわ。ストーリーはないけど一つ一つがしっかり笑えるネタが重なった漫才なんすよね。いやぁ予想外。

 

10.和牛/ゾンビ

いやはや。最後まで焦らしますなぁ。ざわつくし。和牛の漫才はしっかりストーリーがあって最後にぶち上げるのはわかるんですけど、あんまそういう漫才が好きやなくて。紐でつながってるとことかめちゃくちゃオモロイんやけど、それに近いウケが前半にもあった方が安心して見れたやろなぁ。といいつつ、おもろかったんで、上位3組はめちゃくちゃ納得なんですけどね。

 

で決勝(ファイナルステージ)。

 

ジャルジャル/自己紹介

見たことあったんすけど、おもろかったなぁ。ほんまこの二人小学生。なんしてるんやろって思うんやけど、オモロイ。ジャルジャルジャルジャルやなぁ。

 

和牛/オレオレ詐欺

うまいし、オモロイし、構成もすごいし和牛の漫才!って感じすごいんやけど、優勝するネタやないなぁ。これに票入れるなら、この漫才やなくて、これまでのネタも含めた和牛に入れるって感じになるやろなぁ。笑い飯のラストイヤーみたいな。あの年はスリムクラブやったなぁ。

 

霜降り明星/小学校

もう、この日は霜降り明星の日ですね。ウケ方が1組だけ違う。アンタッチャブルとかブラマヨとかチュートリアルとか過去の優勝者と同じで。1本目と同じくネタの積み重ねが全部がハマってた。すごいわ。

 

ということで、霜降り明星の優勝は文句なしでしょう。

 

5年目が優勝して、10年以上の熟した漫才が優勝する訳じゃなくなったし、結果いい回でしたね。

 

えみちゃんねるのミキ贔屓以外は、えみちゃんねるの言ってることは、世間のおばちゃん目線も含ませてて、超正論。志らく師匠のコメントも真っ当。正直、中堅ラインのコメントが固すぎて。そこやないかなと。

 

一番いらんなと思ったのは、アスリートが引く笑みくじやで!あの時間はほんまに無駄やがな!やめてくれ!

 

と言いつつ、ラストイヤー組が沢山いたから、来年の決勝は顔ぶれがだいぶ変わるやろし、楽しみやなぁ。

 

印象に残ったのはコンビは、霜降り明星と敗者復活のたくろうと金属バットでしたね。

 

点数:93点

(音楽)BAD HOPについて。日本武道館ワンマン”BreatH of South” 感想

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撮影:cherry chill will.


このタトゥーだらけのかっこいい8人「BAD HOP」をご存知だろうか。23歳のHIP HOP クルーである。神奈川県川崎市が生んだ、見た目どおりほとんどが元ワル(更生済み)。そんな、彼らが自らの手で武道館でワンマンを開催。ちょっと経ってしまったんですけど、今日はそれについて書こうかと。

 ※上記写真撮影のcherry chill will氏の写真は本当にかっこ良い

 

武道館には、夫婦で参戦してまいりました。間違いなく歴史に残るライブになるだろうと。古い話でいうと、ビートルズの来日公演を武道館で見たテリー伊藤が、いつまでもテレビで自慢するかのように。そんな日本の音楽シーンにおける重要なライブになるという予感がしたんですよね。夫婦ともにそんな思いがありました。

事務所に所属せず、後ろ盾もない23歳の8人が、武道館のステージの上に立ってラップをする。とんでもないことですよ。一部、少年院に入っていた経験もある彼らが。知る限りでは、媒体を使った宣伝をほとんど行っていない。SNSとライブでの発表のみだろう。10代~20代中心のファン層なので、それで充分クチコミが広がり、ニュースにもなる。チケットサービスもシステムだけ借りて、大手はほとんど使わず。それが即日完売。誰が想像出来たでしょうか。高校生RAP選手権の紹介VTRで、悪さ自慢をしていた彼らから。

で当日なのですが、、、もう、間違いなく、歴史に残るライブでした。

とんでもなくかっこよかったっす。最高という言葉は、こんな日に使うものかと思わせるくらい最高でした。

 

 
 
 
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ちょっとBAD HOPとの出会いについても。

あれは、スカパーのBAZOOKA企画「高校生RAP選手権」第一回目の決勝ですかね。後の、T-Pablow(BAD HOP)ことK-九(ケーナイン)とLIL-MANのバトルからでしょうか。

当時、水道橋博士大根仁監督あたりがTwitterで面白いとつぶやいていて(記憶が違わなければ)、気になって、観たのを覚えてます。

このときの決勝は、間違いなく日本のフリースタイルバトルブームを生み出す、起爆剤になったと思います。大会は8人参加のトーナメント。今と比べると少ない高校生ラッパー達が、HIP HOPの流儀に逆らうことなく、お互いをディスり合うフリースタイルバトルでスキルを競い合ってました。正直、決勝までそこまで面白くはなかったんですよね。

ただ、決勝だけは違いました。

決勝に勝ち上がった2人は、HIP HOPで日本をのし上がろうと語り、このフリースタイルバトルの無意味さをビートに乗せた。「オレらで回そうぜラップでこの国の経済」「オレがやってやるよ オレがNo.1 HIP HOPドリーム」「そうそう同じ言葉 こんな戦いしても意味がない」「勝ち負け幸あれとか関係ない」「同じこと思ってHIP HOP」。

初見の時、感動のあまり、泣きました。高校生ラッパーすげーよ。審査員のZeebraとDABOがバトルの後、立ち上がったんですよね。そう、このおじさんラッパーたちもそう思ってた。ラップでこの国の経済回したかったんすよ。

そのパンチラインを生み出したT-Pablowが7年後、川崎の幼馴染たちと組んだクルーBAD HOPとして、武道館に、それもワンマンで、立ったんです。

 

 
 
 
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グッズに群がるティーンや20代。地方から来てる様子のファンも多かったです。日本の経済が回ってますよ。ヤングが金出してるのに、30代の我々が観に行かないわけないでしょってことです。Tシャツも買いましたよ。笑

その後、高校生RAP選手権はすっかり人気企画となり、T-Pablowは4回目も優勝。双子の弟のYZERRも5回目で優勝。

ここで、BAD HOPのブレインといえるYZERRについても。当時の年齢にして、高校生RAP選手権という人気コンテンツを、見事にプロモーションの場として捉えていたってのも驚きです。それが、4回目のT-Pablowのスタイリングに関するエピソードが白眉かと。

普通の服を着て大会に出ようとしたT-Pablowに、40万のブランドの服を着させて出場させたそうです(インタビュー談)。後の数億円になる可能性があると踏んでの出費だったようで、もちろんネット界隈で話題になったのを覚えています。印象に残るシャツで大きくマリアかキリストが描かれている服でね。「パブロの服の値段調べたらヤベェ」とかね。

BAD HOPの成功はこの頃から、決まっていたのかもしれないですね。

ほかにも、フリースタイルダンジョン、2WINでのデビュー、VICEドキュメンタリーなどなど、ここまでBAD HOPがくるまで語りつくせないストーリーは多々あります。

 

ただ、2WINの音源や、初期BAD HOPの音源は正直キツイなと感じてました。フリースタイルはカッコいいのに音源がイマイチ。典型的な売れないHIP HOP路線に落ちたかと思ってました。

 

が、、、2017年のアルバム”Mobb Life”ですね。大化け。完全にハマりました。

 

Mobb Life

 

全曲楽曲がめちゃくちゃ良い。悪ぶるだけでなく、Hip hopの良さをしっかり出して、女性やブランド、クルマなどについても曲にしていて聞いていても非常に楽しい。Mobb Lifeの「オレら仲間たちと稼ぐMoney」っていうラインもそうですが、リリックがかなりわかりすくおもしろい。トラップやキャッチーなビートに合わせる彼らのスタイルは、マジで化けた瞬間だと。さらにセルフプロデュースってのがホントにすごい。めちゃくちゃ世界のHip hop勉強してるんやと思いました。


BAD HOP / Ocean View feat. YZERR, Yellow Pato, Bark & T-Pablow (Official Video)

 

同時期にインターネットラジオWREPでのBAD HOPの番組内でのトーク「リバトーク」が面白すぎると話題になる始末。しょうもない芸人のラジオよりも全然面白い。少年院ネタから好きなお菓子までなんでも笑いに昇華させるYZERRのMC力です。人間性が見えるラジオのプロモーションって結構強いんですよね。

 

そして、さらにさらに、、

今年リリースされたアルバムBAD HOP HOUSEですよね。全員参加した初めての曲 Kawasaki Driftをフックに、またかましてきました。こやつらもはや無敵ですよ。

 

BAD HOP HOUSE [Explicit]

 


BAD HOP / Kawasaki Drift (Official Video)

 

で、Zepp Tokyoでのオシャレなワンマン。(中略)

 

で、武道館。成功者には実力と運と判断力が必要とよく言われますが、彼らにはそれが伴ってますね。空きがない武道館が1日空いたって連絡がくる運。ワンマン決めちゃう判断力。そして、間違いない、音源の強さ。

リバトークで、武道館のステージ造設に5000万円かかったとYZERR が話してましたが、そんなことまで赤裸々に話す彼らに業界のタブーなんて通用しないのもおもしろい。

 

と、前振りが異常に長くなりましたが、彼らのステージングは素晴らしかったです。

 

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撮影:cherry chill will.

コールアンドレスポンスが明確やから、マジで海外のライブばりに観客が声出してました。

あんな楽しいライブ久々でした。

時折、ビートがずれてたような違和感と、「これ以外」の映像がちょい遅れやったのはご愛嬌でしょうか。

 

チケットについてくるDVDとCDとかもう、意味わからんくらいサービスがすごかったし。

 ライブレポはこの辺が詳しいですね。

natalie.mu

まじで、点数は5億点でした。

 

彼らの今後の動きが気になりすぎる。

(お笑い)キングオブコント2018感想

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出典:https://natalie.mu/owarai/news/300839

 

キングオブコント2018

いやー、今年は特に面白かった。いい大会でしたねー。

事前にコンビが公表されない構成はなんでやろうとかいろいろ考えてたんですが、ま、それはそうかもなという決勝のラインナップ。事前に公表しても、視聴率は上がる要素ないですね。笑

なんでこんな平均的に面白いのかと思っていたのですが、その要因として大きいのは、今年からのルール改正。ネタ時間が4分から5分に1分延びたようです。コントはやはり長いほうがいいんですかね。後半尻上がりに面白くなるネタが多かったのも、時間が関係してるんでしょう。

ルール改正は他にも、決勝10組の上位5組が2回目のネタができていた昨年までと違い今年は3組まで。時間の関係でしょうが、5組観たかったなぁ。

あと、審査についてなんですが、、、。今年は特になんですけど、バナナマンさまぁ〜ず松本人志の5人審査体制が実質3人審査でしたね。バナナマン日村と設楽、さまぁ〜ず三村と大竹のコンビ点数がコンビだからかほぼ同じ。感性というか好みが同じなんでしょうね。絶対的に面白いものには間違いなく高得点はついているのでいいのですが、やはり好みが出るネタ時の差がね。ま、ええんやけど、もうちょっと違う人いてもいいかもとは思いました。

 

ということで、今年も1組1ネタごとにレビューしようかと。

1.やさしいズ/爆弾犯

やさしいズは初めて見ましたけど、ボケがいい。佐伯元輝とタイによるコンビでよしもとの8年目なんですね。ボケのタイは確かにタイっぽい。このタイのひょうひょうとした言い回しや、話の間は絶妙。「工業出てるんで」っていうところの間とか、最高。佐伯の迫真の演技もうまい。「劇団?」ってセリフがあるが、ほんとに劇団的な言い回しと、タイのゆる感じとの落差がいい。ネタさえハマればもっと面白くなりそう。今回のネタは、神バイトとしての説明に山が来てしまって、後半の展開が弱かったかな。言い回しがおもしろいコンビやから漫才やればいいのに。動きがあるセグウェイとかもそんなにおもしろくないし、会社やめて清掃員になるって気が変わる展開もおかしいし。でも初っ端としてはすばらしい。

あと、バイトなめてるし、ベロ酔いでバイトに来れるってセリフから映画「きみの鳥はうたえる」の柄本佑かよと思って、途中から柄本佑にしか見えなかった。

 

deki-sumeshi.hatenadiary.jp

 

 

2.マジカルラブリー/傘泥棒

マジカルラブリーこんなちゃんとしたネタやれるんかいな。絶対コントのほうが戦場合ってる。野田クリスタルがもっと暴走するかと思ってたけど、しっかり演技してるし。村上もちょうど良い演技具合。切り取っている設定もコンビニの傘置き場ってのが新しい。ネタの終わり方もいい。ただ、タイムリープ設定なんで、最初にもっとしつこく笑えるネタ入れて、それが延々とタイムリープなら最高なんですけど。コントネタ頭なのか、下手したらキングオブコントこれからも出続けそう。

 

3.ハナコ/犬の声

はい来ました。ワタナベエンターテインメントの結成4年目。秋山(飼い主)、岡部(犬)、菊田(友人)の3人。初めてみましたけど、設定最高やし、そもそもうめぇし、めちゃくちゃ笑いました。もう犬の岡部がうまい。人間っぽいセリフの選択、絶妙さもさることながら、犬としての動き声の強弱つけた出し方もうまい。秋山の犬のいなし方もめちゃくちゃリアル。いらないと言われてた菊田のジャーキーあげる際のセリフもうまい。これ一回でも犬飼ったことあるやつ全員笑うやろ。すげぇのがいるわ。

あと、6人目の審査員としても注目している浜ちゃんのハナココント終わりの一言なんですけど「いいんじゃないの〜」はもう90点オーバーの一言でしょう。「お前らアホやろ」が

 

4.さらば青春の光/鼓舞する人

これも笑ったなぁ。めちゃくちゃ好き。ホワイトボードあったらピラミッド書いて、森田の「お前らここ」って、もうすぐにでもやりたい。同じネタを何回も繰り返しておもしろいってすごい。さらばは最初の設定が最高で、いつも後半の展開からのオチがシュンとしちゃうんですよね。今回やとどうですかね。あのピラミッドおじさんが最後までもっとテンション高いままで、やっぱり入ってきたらピラミッド書き続ける展開が観たかったなぁ。あのおじさんがピラミッドの下って言われてるのを知りながら、またハイテンションで入ってきて泣きながらピラミッド書いて泣き叫ぶ感じの。

今年が最後の出場とか言ってますけど、やめてくれー。誰も責めないので、来年も出てください。ほんとお願いします。

 

5.だーりんず/お会計

だーりんずね。さすがベテランやし、年相応のキャラを演じていてうまい。こんな俳優おるがな。といか、俳優やったほうがいいやろ。ただこのお会計まとめて払おうとしたら安かったってネタなんですけど、ハライチのラジオでまんま岩井さんがエピソードトークで話してたネタやったなぁ。やはりオチが弱いなぁ。

 

6.チョコレートプラネット/教えろ

これは今日の1・2を争うおもろネタでした。めちゃくちゃ笑ったし、ネタの構成が完璧。無視なのか聞こえていないのかわからないまま監禁された松尾がひたすら質問を叫んで、延々と質問を続ける構成。これ永遠と叫ぶ松尾もすごいけど、白眉は犯人長田の台詞回し。どもるところとか、言い直しとか、ハッハッハという笑い声の差し込むタイミング。完璧すぎる。あと「匂いは知らないわ」っていう壁を挟んだコミュニケーションの欠点を笑いにしてる点もすごい。後半の、頭の装置で松尾がセルフ拷問しだすところもしっかりおもしろいし。ラストの第三者が出てくる展開もオチにつなげるのに悪くないし。何回見てもおもろいやつ。

 

7.GAG/友達のバイト先

去年がひどかっただけに、なんで今年も決勝に出てきてんねんと思ったんですけど、後半の2人のやり取りに対する福井によるツッコミ展開が素晴らしかったですね。前半からやりゃええのに。前半はGAGの悪いところというか、なんやねんこれという時間が長い。よくGAGが入れがちなんですけど、最初の設定の説明なんか抜いたらええのに。もっと後半のような2人ボケ+福井ツッコミの構成で、ネタのボケとかツッコミの中で設定がわかるように構成すればええのに。しかし、GAGで初めて笑いました。

ただ浜ちゃんも「後半まくりましたね〜」って褒めてたのに、採点後の電卓のボケがクソすぎて最悪でしたね。

 

8.わらふぢなるお/ザ・クエスチョンマン

これね、好きです。口笛なるおの腹たつ感じと、店長のツッコミ具合ね。これ実際にやられると相当ムカつくんですけど、ムカつく具合をうまく観客に逃さず、ツッコミで受け切ってるし、「これ店長の背中ですか」あたりの質問が絶妙。これ漫才でもできそうに見えて、コント的な設定がないと成立しないんですよね。唯一なんやこれと思ったのは、オチの暗転ピンスポ。あんなのいるか?間も悪いし。最後は「今日でクビです」からの「この店をですか?」「この店をだよ」「この店というのは今僕がたっている〜」と永遠とやり取りは続く中で暗転とかでもよかったような。

 

9.ロビンフッド/息子の嫁

このネタすごいおもしろかったんですけど、二人ともベテランてこともあって、めちゃくちゃうまいし。ただこれ、漫才ネタですね。干支で話すあたりとか、言葉遊びで十分おもしろいし。年齢めちゃくちゃな感じも、リアリティないのが逆によかったですし。漫才でみたいなぁ。

 

10.ザ・ギース/物の記憶

ま、ザ・ギースはおもろいからぁな。サイコメトラーエイジ設定。しっかりおもしろい。ただ、しっかりおもしろいだけやなぁ。そんな能力あるやつを犯人である警官が呼ぶっていう設定とかもひとつよくわからんし、オチも正直好きではないです。三村がいってたとおり、犯人は警官でないほうがいい。別にコントにドラマは求めてない。なかなか売れませんねぇ。

 

ということで、ここで10組終了。

決勝3組なんですけど、やはりさらば青春のひかりは2回目見たかったなぁ。

 

決勝1組目.ハナコ/青春の追いかけっこ

いや、もうオチの「女むずぅ」で優勝決定。すごいわ。めちゃくちゃおもしろい。最初のセリフや二人の淡い青春の間から始まるやりとり。演技が上手い。花子のすごいところはコントでの動き。追いかける時のランニングマンの立ち位置は、真横でなくちょっと斜めにしてるところとか、本当にうまい。テレビでは、表情を捉える演者の正面カメラワークでしたが、舞台正面の定点の方が二人の動きがしっかり見れておもろかったと思う。さらに、菊田が出てくるタイミングもいい。

いやー、走って追いかけて、誰かわからん奴が出てきて、また追いかけて、追いついて、キスして終わるコントてなんやねん。

誰も傷つかないし、誰を下げるでもないし、変な下ネタでもない。そんでもってしっかりおもしろい。

女性の気持ち訳わからんわ!って今までに一回でも思ったことある奴は全員笑うやろ。

間違いなくハナコは売れるわ。

 

決勝2組目.わらふぢなるお/超能力

おもしろいんですけど、おもしろいだけやなぁ。ケンカシチュエーションから、相手の超能力に付き合う流れになるか?ってどうでもいい設定も気になるし。こういうコントは3人の方が面白いやろなぁ。かけられてる側がつっこむってのがそもそも無理ある。終盤の超能力たたみかけるとこは、ハマってればめちゃくちゃ跳ねるネタやと思うんやけどなぁ。でもわらふぢなるおはおもろかった。

 

決勝3組目.チョコレートプラネット/大工

これね。客席静まり返っとったがな。ハナコの優勝が冒頭で判明したネタでしたね。ロッチ現象ですね。

 

ということで、ハナコの優勝で終わったキングオブコント2018。ハナコに出会えた最高の大会でした。

 

ハナコの今後が楽しみ。