できれば酢飯でお願いします。

炙るあざとさ、炙らない正直さ。

(82)ビジランテ/地方で生きるということ

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出典:ビジランテ : フォトギャラリー 画像 - 映画.com

 

ビジランテ

ちょっとネタバレ入ってるかもなのでお気をつけて読んでください。

入江悠監督によるオリジナル脚本作品。大森南朋鈴木浩介、桐谷健太の主演で、入江監督の地元である埼玉県深谷を舞台に地方都市特有の暗部を描いていく。

ビジランテ : 作品情報 - 映画.com

 

この作品の中には、日本の地方に漂う独特な嫌な空気感が嫌というほど、溢れてる。

やたら殴るオヤジ。ショッピングモール。相続。市議会レベルでのしょうもない出世争い。それに命をかけてる馬鹿。工場で働く低賃金労働者の中国人コミュニティ。それを理解できない自警団。自警団のださいユニフォーム。デリヘル。偉ぶるチンピラ。路面店の焼肉屋。ショッピングモール。くそじじい。くそじじい。くそじじい。全員が全員視野が狭い。マジで狭い。小さい。埼玉の町で偉ぶることのくだらなさ。この小さいようで大きいコミュニティは日本中に溢れてる。

この映画で象徴的な川のシーン。少年時代に渡ったのは、長男の一郎のみ。その一郎だけが町を抜け出して、生活を送っていた。「川」はそんな小さなコミュニティと外界の境界線のように描かれていたのかもしれない。くそやろうではあるが、町のチンピラに怯えず、土地を守ることを決めたのも一男。この町の争いの規模に、くだらなさを感じていたのかもしれない。このしがらみで三兄弟が争うのも川の中。大人になって三郎も川を渡り、そこから行動に変化が現れる。渡らなかった二郎はそのコミュニティーでの成功を目指す。町の中でしか描かれないこの映画のロケーションも、コミュニティーの小ささをあざ笑うかのよう。僕も田舎から出てきたタイプなので、残っているやつと出たやつの違いってのが結構身に染みましたね。

たまたま一人で観に行ったので、嫁にどういう映画だったのか説明しずらいくらい、なんて言えばいいのか咀嚼がいる映画。でも、観てよかった。

映画としては、結構バイオレンスで、エロも田舎っぽくていいし、入江監督っぽい長いカットや、音のどきっとさせる演出など、非常に面白かった。地方のくだらないしがらみの中で争う、視野が狭い大人たちの嫌な世界を、入江監督は、めちゃリアルに描くこともできたと思うけど、そこをあえてフィクションの色を付けて描いて、映画としても面白くみれるよう地方というコンテンツを脚色してる。

俳優は、桐谷健太がめちゃくちゃいい。主役は3人だと思いますが、桐谷健太の映画といっていいと思います。ライトでポップな桐谷健太をここまでハードに使えるか。桐谷健太ファンになりました。大森南朋の不気味でなにやらかすかわからない感じとか、鈴木浩介の真面目っぽさもほんとよくて、この三人がまた絶妙にミスマッチ。この画面上のミスマッチ感が生き別れた兄弟感を演出しててそれだけで最高でした。般若でてきたのは驚きましたが、いい雰囲気出してた。篠田麻里子はなんともですが。

途中の一郎のニットがくそダサくて笑った。

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 大森南朋の芸の幅の

なんといっても、桐谷健太がすごい映画でした。

画面からも寒さが伝わってきて、いろんな人がみたらいいなと。

 

点数:90点

(お笑い)M-1グランプリ2017感想

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出典:News about M1グランプリ on Twitter

 

M-1グランプリ2017

各コンビの気持ちが漫才にのっかって、緊張感までビシビシ伝わってくるこの感じ。

M-1ですねぇ。M-1は雨降っても終わらないのがいいですよね(©️とろサーモン)。

てなことで、M-1の余韻に浸りながら各コンビ振り返ろうかと。

 
1組目 ゆにばーす

ファーストラウンドの漫才で、一番好き。それくらい、ゆにばーすは凄かったし上手かった。敗因は順番だけでなく、認知度の低さも大きい。認知度低いコンビが一番手はエグい。はらちゃんと川瀬名人のキャラをつかむまで審査員も警戒する。それなのにしっかりウケたゆにばーすはすごかった。

あまりにウケてたから松っちゃんも「客がいいのか、ネタが受けてるのか」とコメントするくらい、会場には客笑いの「笑い圧」が発生してたんでしょう。

蛇足ですが、前座として客席を温めた、レイザーラモンくまだまさしバイク川崎バイクの功績も非常に大きい。

 

それにしても、川瀬名人のツッコミはいい。ツッコミMVPあげるとしたら、とろサーモン村田か川瀬名人か。M-1優勝したら引退するって公言するだけあるくらい、M-1漫才の巧者。自分たちの漫才がどう見られてかがわかってる。それを象徴するのが、最初の自己紹介の中でのシバキツッコミ。昨年、上沼恵美子がカミナリのシバキ漫才に不快感を示したのはあまりにも有名な話。そんな上沼恵美子が今年も審査員。男女コンビとして、ボケの女の子へのシバキツッコミは、強さ次第で一発「上沼アウト」が入る可能性がある。上沼の「女の子そんな叩いたらあかんわ」とコメントする姿は容易に想像できる。そこで見せたのが、川瀬名人の寸止めツッコミ。頭を叩くモーションはみせたが多分触れた程度に済ませていた。川瀬名人痺れるぜ。そのあと、普通に叩くこともあったけど、漫才のテンションが上がっている中なので気にならない。よしもとを「弊社」というセンスや、この大会での1番のパンチラインだと感じた「どんな戦争も嫌じゃ!」というツッコミ。強いワードやなぁ。漫才の構成も1階フリがずっと効いてて、素晴らしかった。オチツッコミ後にキュッと漫才をシメる何かがあっても良かったかなぁ。

来年は、はらちゃんの露出も増えるやろうから「イェーイ」も浸透して、ダダ滑りしていた敗退時の「遺〜影」ももう少しウケるやろう。来年は優勝かもな。

 

2組目 カミナリ

前述したゆにばーす後のシバキ漫才なので、上沼評が的を得ていました。シバキツッコミで笑いが起こってない。ネタは面白いけど、なんとなくハマってない。昨年とフォーマットは変えてましたが、あのシバキ漫才は、前の構成の方がシバキと笑いがリンクしてたかなぁ。あのシバキはボケが全く言うことを聞かないタイプやから面白いからなぁ。敗退コメントの撫でツッコミは笑えた。まだまだ楽しみなコンビ。

 

3組目 とろサーモン

とろサーモンはずっとみてきてますが、ようやく熟しましたね。すかし漫才、ボイパネタを経て、久保田のふてくされ感に村田の間のいいツッコミというスタイル。上手さがすごい。ネタはそんなに変えてない中でも、間違いなく昨年よりも面白い。久保田の変人キャラがしっかり確立され、村田のツッコみもめちゃくちゃ上手くなってる。ツッコミ時の声量や、久保田をシバく強さも変えたりしてちゃんとM-1用になってる。温泉女将ネタも今まで見た中で一番の面白さ。上がるべくして上がりましたね。

 

4組目 スーパーマラドーナ

うまいし、テンポいいし、面白いが、昨年のような爆発的な面白さがあったかというと、なんとも。まず、合コンネタに「オネエ」がいたというフリがM-1向きではない。なんでこんな入りにしたんかなぁ。保毛尾田保毛男が叩かれまくった最近の流れで、オネエがいたからおもしろかったしって導入はなぁ。ただ、合コンシーンの細かいネタはどれも面白くて、乾杯のくだりとか最高に笑ったんやけど、やはりフリが効くわけでもなく、最後までオネエいるか?ってなりました。ただ、面白かった。

 

5組目 かまいたち

面白いなぁ。テンポと細かいネタの挟み込みという、最近の賞レース向け漫才の中ではトップ級の漫才。巨人師匠はこれ系のネタにやたら点数つける傾向にある。「卍」とか、かまいたちっぽさも入ってて盛り上がりもよくて、かまいたちはほんとすごい。ただ、悪いとこないけど、一番おもしろかったかと聞かれると、、、そうでもない。そんな感じやなぁ。

 

6組目 マヂカルラブリー

マヂカルラブリーは去年の敗者復活戦ネタが大好きなんですけど、今回は全然M-1にハマってませんでしたね。というか、ツッコミ村上の良さが全然出てませんでした。野田クリスタルの奇行にタイミングよくツッコミ続けるフォーマットなのに。M-1決勝で暴れる野田への好奇心が勝ってたのか、間とかが全然良くなかった。まさかこの舞台でも、いつもの野田さん見せてくれるんですか?という「野田好き」感が出すぎて、ツッコみ弱かったなぁ。ただ、野田のボケ展開も弱くて、席に座るくだりは3回目くらいまで腹痛かったけど(大好き)、天丼続けるなら立ち見とか挟まず座るくだりやり続けるとか、舞台に視点変えるとかせんと。ハマれば跳ねると思うんやけどなぁ。来年まで刀磨いといてほしいな。

 

7組目 さや香

ルーキーらしい、テンション漫才。とてもいい。こやつらは売れる。テレビ向き。ガツガツしてるけど、悪いところも、ほとんどない。伸びしろしか感じない。今後が一番楽しみ。ほんといい。

 

8組目 ミキ

まさかのミキがここに来てやりましたね。順番も一番いいポジション。テンションもマックスの掛け合い漫才。動きと話芸で、細かいネタも挟み込みまくって、無知系のネタでわかりやすさもあって、完璧。漫才ってこれ。最高峰ですね。伯父の上岡龍太郎も感動したやろなぁ。言うことなさ過ぎて、感動。印象にも残ったし、言うことないなぁ。

 

9組目 和牛

ミキで感動してる間もないままに、和牛がやりましたね。もうめちゃくちゃオモロイ。9組目というくじ運も最高。Wikipediaによると、ネタは水田主導で二人で考えてるらしいけど、構成作家入れてるんちゃうかと思うレベル。大きいフリの中にも細かいボケが散らばらめられてて、その後のオチの流れも面白くて素晴らしい。大フリ大オチの構成は、麒麟がルーキー時代にM-1決勝でやった漫才を思い出させる。しかし、グラフのくだりは笑ったなぁ。水田二役の構成もすごいし、漫才というより、和牛劇場を見た感じ。二人で作り出せる世界観を超えてる。すごい。

 

10組目 ジャルジャル

漫才というか、ジャルジャル漫才ですね。スタンドマイク1本を前に、二人で言葉を使ってどう遊ぶか。ジャルジャルは毎回新しいし、面白いし作り上げてくる。出来上がってる。とろサーモンみたいなの久保田の調子によっておもしろさが変わるアドリブ要素満載の掛け合い漫才の対極にあるから、いつみてもおもしろい。去年のネタの方が好きやけど。ただ変わり種やなぁ。順番最後はかわいそうすぎる。パンクやった。漫才よりも、採点後の福徳の悔し涙にM-1を見た。こいつらこれに人生かけてるんやもんな。泣ける。

  

ファイナルラウンド 

とろサーモン

やばいネタ持ってきたかと思った。おいもやさんは「陰毛」のくだりをしつこくやるパターンがあるから、こいつらやりおった!と思いましたが、さらっとしてたし、今までで一番おもしろかった。二人とも今日はキマってるなぁ。

 

ミキ

 1本目が強すぎて、2本目のネタはちょっとわかりにくさもあり、これがミキの本来の姿という感じか。

 

和牛

和牛がやりたいネタ持ってきてましたな。水田の嫌みいいまくるネタは、全然M-1向きちゃうのに、急にロックみせてくるやん。ま、これが和牛漫才の原点で、真骨頂かもしれんけど、優勝ネタではなかったなぁ。あほやなぁ。

 

ということで、優勝はとろサーモン

漫才は一番うまかったし納得です。

 

しかし、敗者復活の天竺鼠はおもしろかったなぁ。あと、ランジャタイが1番目という状況も笑えたし、ネタも緊張してたんかひどくて笑った。ランジャタイも上沼恵美子にははまらんやろなぁ。笑

 

ゆにばーすがすごくて、ジャルジャルに感動して、とろサーモンの悲願に泣いた夜でした。

 

(81)彼女がその名を知らない鳥たち/

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出典:彼女がその名を知らない鳥たち : フォトギャラリー 画像 - 映画.com

 

彼女がその名を知らない鳥たち

この映画は有楽町のスバル座で観たんですけど、もうちょっと公開規模広めてもいいんじゃないかなぁ。外れるかなぁ。傑作ではないけど、白石和彌監督(「凶悪」「日本で一番悪い奴ら」)と俳優陣のすごさがビシビシ伝わる1本。本当に、リアルでなんとなく嫌ぁな空気の作り方がうまい。これを観る前に、ハイローとか現実離れした映画を続けて観ていたので、映画の空気感があまりに身の回りにありそうな雰囲気過ぎて、映画館でこれを見せるのはやめてくれぇってなりました。ほんとリアルすぎて。演出ってすごいっすね。

お話は結構ヘビーで救いようがないタイプのやつで、だいぶ心のHPが減りました。阿部サダヲはとにかく汚いし、蒼井優はどうしようもないし。竹野内豊もアテ書きかと思わせるくらいハマってたし、松坂桃李の真面目そうやけどたまらなくシモがひどくてエロい感じもGOOD。この映画やと松坂桃李が一番よかったなぁ。

 

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出典:彼女がその名を知らない鳥たち : フォトギャラリー 画像(7) - 映画.com

 

阿部サダヲのコミカルイメージが強いから、ラストのあるシーンも、コミカルに終わるかもと頭をよぎりましたが、そんな訳ないか。

松坂桃李ファンはみるべし。

 

点数:82点

(80)HiGH&LOW THE MOVIE 3 FINAL MISSION/どうしちまったんだよHIROさん・・・

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出典:HiGH&LOW THE MOVIE 3 FINAL MISSION : フォトギャラリー 画像(9) - 映画.com

 

HiGH&LOW THE MOVIE 3 FINAL MISSION

どうしちまったんだよHIROさん・・・。いや、これがハイローなのか。。。。

HiGH&LOW THE MOVIE 2 のラストで上がりまくったテンションを叩きつけるかのように、本作鑑賞後のテンションは、まさしく上の写真のコブラ。。。

大好きな人との初めてのデートで、その人のご飯の食べ方がすげぇ汚くて、愛が一気に冷めるかのような、そんな、そんな、、、。

これもハイローなんすかね。辛いっすよ、HIROさん。

(追記)

愛聴しているライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフル(通称タマフル)でも映画評が行われたので、当記事も更新させていただこうかと。

なんと、番組宛に送ったハイロー3の感想メールが読まれました。放送前日に「あ、明日は宇多さんのハイロー3評や」と飲み会の最中に思い出し、飲み会で急にダンマリしてメールを書くという奇人ぷりを発揮しながら送ったものでしたね。もちろん、ラジオネームなんて気の利いたものを書くことなんて当たり前のように忘れ、名前さえも書いてねーやと思ってたら自動的に署名に名前が付いてたんですね。宇多丸さんに「さん付け」で苗字で呼ばれるのもまた一興かと。タイムフリーで5回は繰り返して聞かせていただきました。

一応、送った評は以下です。

---

ハイローザムービー3観てきました。率直に言うと残念でした。エンドオブスカイで張り切ったアクションのさらに上を期待していたこともあり、完全な不完全燃焼と、謎のストーリー複雑化、音楽演出が少なくなった点など、帰り際にオレが好きだったハイローはどこにもない、と涙を流すくらいでした。ただ、よく考えるとこれもハイローなのかと納得しました。もっと祭りみたいなハイローが観たい。これで終わるなとおもわせる、そんな1作でした。

---(原文ママ

 

「完全な不完全燃焼」とか意味わかりませんね。ま、酔っ払ってるし、このブログも基本書きっぱなしジャーマンで、ほとんど見直さない乱文なので、影響が出ておりますね。丁寧に書くことを心がけないとあきませんね。

ということで、ハイロー3の映画評はこのメール文そのままで、すごい残念でした。

多分、HIROさんは、王道のストーリー映画がやりたかったんだろうなと。

ただそれによって、今まで広げてきたアンリアルな世界観に、薄っぺらいありがちでリアル風に見えるストーリーをミックスしてしまい、全然美味しくもなんともない一品が出来上がってしまった。そんな1作だったかと。

宇多丸さんアイデアのように、死亡遊戯や、漫画の幽☆遊☆白書魁!男塾かのようなベッタベタなチーム戦が観たかった!九龍グループの各チームとSWORDの各チームがそれぞれぶつかり合って、各チームいいところ見せて、最後コブラと大将の対決!みたいな感じがマジで最高やったでしょうねぇ。あー、マジでそんなハイロー祭り観たい。

ハイローシリーズがこんな感じで終わるとは到底思えないので、次回に期待ということで!とりあえず、最悪やったけどやっぱ好きやったとこはあったり、ハイロー最&高!

 

点数:70点

 

(79)HiGH&LOW THE MOVIE 2 END OF SKY/ドラマとザム1についても

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 出典:HiGH&LOW THE MOVIE 2 END OF SKY : フォトギャラリー 画像 - 映画.com

 

HiGH&LOW THE MOVIE 2 END OF SKY

見てからかなり時間がたってますが、HiGH&LOW THE MOVIE 3が公開される前にこちらについて書いておきます。

これはツッコミ所もめちゃくちゃありますが、それがゆえに最高に大好きな1作です。

 

HiGH&LOWシリーズは、TBSラジオのライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフルでの応援上映特集と、あるブログの記事(これが見つからない)で興味を持ったことがきっかけで、手を出しました。そんな事でも無い限り、「EXILEのふざけた映画」というイメージしかなく、高校恋愛モノのように一切触れることはなかったかと。

ドラマシリーズから入ってみたのですが、世界観やキャラクターのあまりに漫画的な作り込みと、それを笑いにさせないセットのクオリティで、眠っていた中2心を呼び起こされた感が半端ない。

さらに特筆すべきはアクション。これが本当にかっこいい。TOP級のダンサーのアクションは世界レベルでした。まさしく魅せるケンカ。これにつきる。ドラマシリーズでコブラがスライディングしながらドラゴンスクリューをかけるシーンがあるんですが、これがまた最高にカッコイイ。思わず「好き」と口に出していたことはあえて書かせていただきたい。それくらい、異常にクオリティが高いケンカアクション。そして、THE MOVIE1のラストの乱闘シーンで、それはさらに輝きを魅せ「アクションがやばいHiGH&LOW」の地位は確立されたかと考えております。

あと、もう1個いいのが、音楽。これが、最初は笑えるんですけど、どんどんかっこよく聞こえてくる不思議。何度も何度も繰り返される、各チームのテーマ曲。これが中毒になって、好きなチームの音楽が流れるとアガるようになってくるんですよね。私は、音楽とファッションをテーマにしているチームMIGHTY WARRYORS(マイティウォーリア-ズ)が一番好きなのですが、マイティの拠点であるクラブFUNK JUNGLEでのライブシーンが世界で一番カッコイイライブシーンなのではないかと思わせるレベル。私、音楽も相当好きですが、このシーンだけはホントに何度も見ました。

ただ、それに反して脚本の粗さ、演者の演技のくささはどうしようもないのですが、そんな事はどうでもいいくらい前述したいくつかの点が最高に光っていました。

 

で、HiGH&LOW THE MOVIE 2 END OF THE SKY。とにかく、HiGH&LOWが持つ武器である「アクション」「キャラクター」「音楽」「世界観演出」をすべて磨いてきたなという、ハイロー好きにはたまらない映画でした。これぞヤンキーファンタジー。日本らしい新ジャンルの映画ですよ。

もう、ジェシーコブラの喧嘩シーンが最高すぎて、好きすぎて、公式TwitterのGIFで何回も見ました。

 

さらに、豪華俳優陣による、九龍会のメンツが最高。

マイティのLIVEシーンも、曲もまたまた最高で。キャッチーな煽りに、混じりたくなるLIVEをしてくるから、ホント最高でした。やはり、日々MVを作っている人達は、音楽がある場所の絵作りは天才的。

ストーリはUSBの奪い合いと、ホワイトラスカルズVSダウトの抗争にSWORDが混じって大乱闘という感じの2部構成。脈絡あるようでない感じがめちゃくちゃで、セリフも琥珀さんのとりあえず「ケンカ」といっちゃう感じとかやっぱり笑えます。シリアスなシーンでも笑えて、やっぱり脚本の構成はどうしようもないのです。山王連合会のダン、テッツ、千春によるDTCドラマ部分も、あえて描く必要性が感じられずで。そんなところに口出しだすとキリがないのであえて目をつぶってもいいくらい。

ま、そんな事はやはりどうでもいいくらい最高なので、漫画的世界観、半端じゃないケンカアクション、長回しのシーン、クオリティーの高いライブ、達磨一家の登場シーン、などなど書き切れないくらい最高なシーンに溢れてるので、シリーズ1作も見ていなくても、この作品だけ観る価値は大ありだと思います。

 

点数:91点

 

11月4日(土)先日の新宿ピカデリーで行われた、一足先に最新作の「HiGH&LOW THE MOVIE 3 / FINAL MISSION」が見られる、映画ハイローシリーズのオールナイト上映イベントに参加してきたのですが、THE MOVIE 3 / FINAL MISSIONの感想は・・・後ほど。泣

(78)ミックス。/かなりきついし薄い。

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出典:ミックス。 : フォトギャラリー 画像(2) - 映画.com

 

ミックス。

(お好きな方は、気分を害されるかとおもいますので、読み進めないようにお願い致します。©︎三角絞めさん)

こういう映画が好きな人がいるのもわかります。特に何も言わない、雰囲気映画。ハライチの岩井的に言うと「映画風」って感じ。いや、映画風でもないか。映画館なのに、サイドに黒帯が付いていた。映画館のスクリーンに家テレビの16:9サイズで映写していたので、これはテレビドラマや。というか、このサイズで作る予算しかないなら、テレビでやりましょうよ。

だから、ドラマ風。いや、ドラマ風でもない。この前やってたTBSの新ドラマ「監獄のお姫さま」の方が100倍良くできている。フジテレビよ、本気出せよ。

 

とりあえず、ひどかった。特に脚本がひどい。(すいません。個人の感想なので気になさらず。)冒頭からやめてくれよってシーン。そういう世界なんだといえばそうなるが、電車で見知らぬやつに近づくやつなんかいるかよ。田舎でも同じ。田舎は特別とか思って書いてるなら、その時点でキツい。映画の冒頭って、映画の命やろ。適当に書くなよ。

ガッキーの会社は実業団を作るくらいの会社なのに、庶務にチアなんかやらせるかよ。時代錯誤甚だしいし。

他にもいろいろ言いたいことありすぎるんですが、とりあえず間を抜いてラスト。

大会のある日曜に面接なんかする会社あるかいな。日曜に工場動かすわけないやろ。日曜に農業するかよ。農家はシビアに休むよ。
あと、セリフがひどい。それを言わされてるキャラクターもひどすぎる。キャラの背景の描き方も薄い。なんの感情移入もできない。
沢山俳優を見せたいのもわかる。フジに東宝が絡むなら、事務所利権も多いでしょう。ただ、それをやるならしっかり描け。「フラワー卓球チーム」って名前も一言申したいが、せめてあのチームメンバーの背景はしっかり描いてほしい。

試合に挑む動機、こういう日本映画にありがちな説明ゼリフでいいから、やろうや。広末の2面性の理由もハッキリしないし、極端すぎる。精神病に見えるくらい極端。さらに、唯一の高校生。

負けて凹んで、次へ!みたいなシーンで「稲中卓球部」をクスリとも笑わずに読むな。まさかとは思いますが、「卓球部」と書いてあるからスポ根マンガと勘違いして使った小道具じゃありませんよね??そうだとしたら、本当に寒気しかしない。「稲中」は漫画史に残る超下ネタギャグ漫画ですよ。小道具の使い方さえおかしい。

遠藤憲一夫婦の描き方もひどい。試合シーンを描けよ。試合に出ないのなら何故出ないのか。あの描き方は体調ではないでしょ。再起後の試合も描こうや。試合のシーンは無しという出演条件の契約なら、そんなやつチームに入れるなよ。ほんで、負けたならそこから何を得たのか描けよ。適当に子供の写真とか置いて、適当に二人を描くんやったら、あんなキャラ出すなよ。いらんわ。

かっこいい瑛太がボクサーである必要性はどこにあるんよ。あの工事現場シーンのしつこい描き方はなんなんよ。なんの気持ち良さも面白さもないよ。映画にもまったく関係ないやん。せめて、ボクサーっぽく殴りかかってやめるシーンくらいいれたらどうや。

ストーリーの説得性も全くないし、ほんと途中目を閉じたくなった。
救いは、蒼井優吉田豪太郎の振り切り具合とガッキーの可愛さとSHISHAMOの曲。この人たちは、こんな映画に関わらなくて良い。
いつの時代の演出やねんとおもわせるフジテレビの本当に酷すぎるクソ時代の演出。シーンに合わせた、それっぽい音楽も痛い。

とりあえず、一番キツイのは誰も卓球やってないこと。ピンポン球全部CGとかやめろ。


最後にもう一回。

映画館で中途半端なサイズの映像を流すな。予算の関係上やと思うけど、ちゃんとスクリーンをフルに使ってくれ。映画館サイズで映画作れよ。予算内なら、適当に映画作るのやめましょうよ。


フジよ、こういう作り方するからだめなんやって。過去の栄光にすがって、売れ線方程式使うのはやめて、また『帝一の國』みたいな、いい映画作ってくれよ。

 

点数:24点

(お笑い)キングオブコント2017/素人総評・にゃんこスターの衝撃

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出典:キングオブコント2017

 

Cygamesプレゼンツ

キングオブコント2017

年末が近づいてきたと感じさせる風物詩的イベント。お笑い好きのための楽しいお祭り「キングオブコント2017」。

松ちゃん、さまぁ〜ずバナナマンの審査体制になってから、落ち着いたいい大会になってます。

2,477組から勝ち上がった今回の決勝進出者は10組。コンビ名さえ聞いたこともない出場者が多い今回。だれが何を起こすかわからない、そういう大会の方が楽しみでいいですよね。時代は常に新しいスターを求めている。

上からエントリー順だそう。

にゃんこスター(フリー)
GAG少年楽団よしもとクリエイティブ・エージェンシー
アンガールズワタナベエンターテインメント
わらふぢなるおサンミュージックプロダクション
ゾフィー(フリー)
パーパーマセキ芸能社
ジャングルポケットよしもとクリエイティブ・エージェンシー
さらば青春の光(ザ・森東)
・アキナ(よしもとクリエイティブ・エージェンシー
かまいたちよしもとクリエイティブ・エージェンシー

【エントリー番号順】

 出典:キングオブコント2017

 

はい。ということで、見ました。

録画でも2回みました。ある組はその後何回も見返しています。いやぁ、楽しかったなぁ〜。

とりあえずネタ順にコメントしていこうかと。

 

1組目:わらふぢなるお

コールセンターネタ。漫才でもできそうなネタでしたね。身構えている視聴者にもちょうどよいスタートネタかと。オーソドックスで。ただ、ラストオチの選択はなんとも言えない。あれで、ネタの方向性がぶれたような。とにかく変なコールセンターの人を描くか、距離が遠いと思っていた二人の関係性が実は近かったというホラー方向にするか。後者だと難易度も高くて、笑いがぶれますからね。演者評としては、ボケのふぢわらさん(ぢにする意味よ)はコントよりも、採点待ちのときの浜ちゃんとのやりとりが素晴らしかった。今大会No.1でしたね。ある程度言うことを決めていたとは思うが、レジェンド浜ちゃんに物怖じせずボケてた。アナウンサーが採点ルールを説明した後の「ちょっと何言ってるかわからない」ってのは、サンドイッチマンにルーツを感じるナイスボケ。堂々としてたし、浜ちゃんからナチュラルなツッコミをもらえていたのは素晴らしい。ツッコミ側の人は、コント中もうちょっと振り切ってツッコミするか、淡々とツッコむか、ある程度方向性は決めた方がいいかなとは思いました。

 

2組目:ジャングルポケット

うまい。設定も、演者もうまい。さすがです。設定に引き込む空気感の作り方は一番上手かも。やっぱり斎藤さんの声の張り方、顔芸がいい。単純におもしろい。ネタもいいんですけど、気になるところもあったりはします。商談で急いでいる設定ならカバンもたせた方がいい。商談で上に行くエレベーターなら、1階設定の可能性が高いが、エレベーターを呼ぶボタンが上下ついていて気になった。さらに1階なら、もっといろんな人くるやろうと思ったり。こんなシチュエーションコントなら、ホテルの高層階から降りるシーンとかの方がおもしろいような。あと、兄妹設定はあまり面白みが弱いので変えたほうがいい。もっと続きが気になるようななんかね。ま、思いつきませんな。松ちゃんは「エレーベーターの開け閉めタイミングが少しずれてたかも」と。うむ。やはり、笑いは間が命ですね。

 

3組目:かまいたち

一番笑った。寝る前に思い出し笑いするくらいおもしろい。この日一番面白かったコントでしたね。特に覗きがバレているかものくだりが絶品。かまいたち得意の「般若」ワードからの般若タトゥーネタは、ゴールデンタイムでこれはあかんやろと思ったけど、後のスタンガンにめちゃくちゃ効いててスゲェ感心。笑ったなぁ。会場もめちゃくちゃウケてたし。浜ちゃんとのやりとりでは、大会にかけてる感がビシビシすごすぎて、もうちょっとリラックスしてくれよと思いました。しかし、おもしろかったなぁ。これは確かに1番です。

 

4組目:アンガールズ

この二人出なくていい。浅草の老漫才師かのような名人芸。空気感を作るのがうますぎる。細長身という唯一無二のキャラが出来上がっているから二人が出てきた瞬間に世界観が伝わる。出てきただけで空気作れるってすごいこと。賞レースで優勝するネタではないけど、ニヤニヤ面白いし、ゆるゆるっと見たい。安定しすぎ。ファイナルのコメントで「単独ライブのチケットが売れなくて」と言ってたから、それがすべてやったんでしょうね。来年は出なくて良い!

 

5組目:パーパー

このコンビ、男が圧倒的にいい。ほしのディスコさんって名前なんですね。声が綺麗だし、しかめ顔のしゃべり芸が抜群にいい。語り方もうまいし。このコンビが売れるには、女の子やろうなぁ。演じ方に意図がないというか、わざとっぽい棒読みもまだまだ修正の余地がある。浜ちゃんに緊張したかと聞かれて「微妙」と答えるところも全然ダメ。ひょうひょうとやるだけはよくない。本気のほしのディスコについて行くべし!頑張れ。面白かった。

 

6組目:さらば青春の光

 ま、そらおもしろい。居酒屋シチュエーション。日常の中で発見するありそうな発見。足りないものがあるとするとネタの選び方か。このネタも面白いけど、賞レースで勝つためのネタはなにか一つ大笑いが必要。決勝にもってくるネタをしっかり選べばちゃんと優勝できると思う。キングになるところは見てみたいし。ネタ中、東さんの頭にキラキラしたものがついてて気になったなぁ。優勝してもバカ売れはしなさそうやけど。

 

7組目:にゃんこスター

いやいや、すごいのが来た。紹介VTRからのちょっと怪しい感じですでにワクワクさせられてしまっていたんですけど、もう期待値を大幅に超えられた。すごいものを見たというザワザワがしばらくおさまらなかった。というか、いまだに残っているかも。スーパー3助が「おいらは縄跳び大好き少年だよ〜」って登場してきて、こいつら大丈夫か?からの大塚愛さくらんぼ」ではじめるめちゃくちゃうまい縄跳び。うまいなぁと思ってたら3助が「上手だね〜」謎のテンションで実況とツッコミをはじめる。サビダンスでのツッコミ、伝説の縄跳び、からの衝撃の自己紹介で、二人一緒に手を振る。これ、説明できひんな。なんというか、三村さんの審査コメントが全てを表現していた。「いや、コントに決まりなんてないし、、、家帰ってもう一回見たいもん」。そう、ルールは、4分という時間制限と、テレビで流せるネタで、笑わせられればなにやってもいい。公式の審査基準もこうである。

審査基準

とにかくおもしろいコント芸

このにゃんこスターまで、コントの設定とかリアリティとか、説得力が弱いとか、細かく書いてましたが、この二人の世界観にはそんな野暮なことはいっさい必要ない。ここまでの細かく凝った設定や境遇、キャラなどでがんばってきたコンビたちをただただフリに使ってきたかのような壊し芸。浜ちゃんも淡々と点数説明を始めるアナウンサーを止めて「まてまて、審査員に衝撃が走ってるねん」と言わせるくらい。ずっと続いてた大会独特の緊張感をうまく壊した。このネタ、適当にやっているような二人にみえるけど、相当練り上げられていると思う。スーパー3助のツッコミの張り方、動き方もうまい。あのなんとも言えないテンション、動きが下手だと全然ダメ。そんな踊り待ってないのに、待ってたかもと思わせる雰囲気。「おいら」「僕」「オレ」と一人称を微妙に使い変えてるし。かなりの妙手。そして、アンゴラ村長の踊りのキレの良さと、かわいさをたもちながら表現する憎たらしい顔芸。選曲もさくらんぼ使うあたりのセンスの良さ。さらにあの曲使って「もう一回」をスルーしてたのもすばらしい。二人ともルックスがよく、メチャクチャ売れそう。スーパー3助はサカナクションのボーカルみたいやし、アンゴラ村長のちょうどいいブサカワ感。

浜ちゃんが1位になった瞬間に二人の頭を叩くシーンがあって、そこがものすごい感動的。スーパー3助が直接叩かれたくて帽子を取ろうとするも間に合わないあたりも、笑いへの愛を感じる。浜ちゃんは、この後も何回もにゃんこスターの名前をコメントに出していて、相当にこの二人が生み出した空気感を認めたんだと思う。あ〜衝撃すぎる。

 

8組目:アキナ

順番が悪い。ホラーというかサイコ的笑いか。コント尺でやるネタではないなぁ。黒沢清監督の映画のように、奇妙なセリフのやりとりがおもしろいが。順番も悪いんですけど、これ決勝で点を取りに行くネタではない。単独ライブの3個目とかで、さらっとやるようなネタな気が。あと、SEが長すぎるし、暗転する時間も長い。もっと音も編集して、構成しないと。ただ、うちの妻は大好きなネタだったようです。一番好きだったようです。黒沢清映画好きやからなぁ。ま、会場がまだにゃんこスターに引っ張られすぎてたんでしょうね。浜ちゃんもアキナがでてきてるのに「にゃんこスターが1位ってすごいなぁ」ってさすがにかわいそうw 

 

 9組目:GAG少年楽団

関西にいたころからオールザッツ漫才とかでたまに見てましたけど、一回もおもしろいと思ったことがなかったんですよね。ただ、すごい頑張っている感があったから、今回の決勝に残ったと聞いて、ものすごく楽しみにしてました。しかし、全然変わってなかった。ちょっと、なにしてんねんと思った。相変わらず設定が甘いし、脚本も甘いし、ツッコミも弱い。もっともっともっと詰めた方がいい。今回のネタで言うと、全く現実的でない「50後半までずっと続けてる幼馴染との三角関係」という設定からきつい。さらに、その3人が社会的に成功しているって、そんなわけないやろ。あと、社会的に成功しているのにプレハブ小屋に集まるという世界観。全然ダメすぎる。さらに、50代後半の演技ではない。たぶんこの年齢だとこんなこと言うやろなぁという想像でセリフも考えているから、リアリティーもまったくない。コントにリアリティーは必要ないけど、この世界観には必須。この設定をやるなら、30代とか自分たちの年齢にあった年代にして、セリフももっとリアリティーにしてやるべき。いつも思うけど、演技もたいしてうまくないからこの人たち等身大の設定でコントした方がいいのに。最下位は妥当かと。

 

10組目:ゾフィー

ふたりともめちゃくちゃ声が出ていてうまかった。めっちゃライブ慣れしてるんやろうなぁ。やってる感がでてる。もっと他のネタも見てみたい。が、しかし、、、この二人の敗因は「ネタ選び」。それだけ。日曜日の20時台の地上波で、お母さんを「メシ」呼ばわりするネタはいかん。センスがなさすぎる。いや、おもしろかったんですけど、ここでやるネタではない。ほんとダメダメ。その空気が読めないと。現場で鍛えあげたがゆえのテレビ慣れしてないところがここに現れるか。このネタに高い点を上げると、審査員も同調したことになるし、点数はあげにくい。うちの妻も怒ってた。芸人って1度嫌われたところから好きになってもらうのって、めちゃくちゃ大変やのに。三村さんが言ってたけど「お母さんはメシじゃないんで」。それにつきる。

 

ファイナルステージ

 

ファイナル1組目:アンガールズ

やっぱり面白い。優勝狙いの、気合入ってるネタだったと思う。田中さんが10年間ストーカーしてそうと思える雰囲気の出し方もうまい。「法の中で暴れてるだけ〜」「こんなやつがいたんだよ〜」というすばらしいパンチラインもでた。ラストのオチだけで100点あげてもいいくらい。楽しい二人やで。すばらしいわ。

 

ファイナル2組目:ジャングルポケット

ちょっと2本目のネタは弱い。1本目が良すぎた。設定やキャラが甘い。設定練るならちゃんとやらないと。捕まってる斎藤さんが縛られてないのもよくわからんし、「殺される空気よりもロッカーに叩きつけられるのが嫌」っていうのも現実味がない。ここでの現実味の必要性って斎藤さんのツッコミに説得力を持たせるために超重要。3回目で「やめてぇ〜」ってのも早かった気もする。おたけが音で反応する設定なのかどうなのかも曖昧になって、よくわからんかったし。ま、そんなこと言っておきながら笑ったし、やっぱりおもしろかった。

 

ファイナル3組目:さらば青春の光

バナナマンが言ってたけど、設定が素晴らしすぎる。ピカイチ。その設定のおもしろさを説明する前に、観ている観客側にも「あれ?これってあれじゃね?」って気付かせるツッコミとタイミングと、間もバッチリ。森田さんの幸が薄そうな警備員感も100点。ただ、素晴らしすぎる冒頭からの展開が弱いから爆笑も起き難い。劇団員設定も、このバイトと相反するような気もしますね。「幸せではないですよ〜」って展開に持っていくのではなく、「いやいや幸せですよ、僕にとっての幸せって、帰った時に一人で飲む缶ビールなんですよ」とかにしておいて「幸せってなんだとおもいますか」みたいなやりとりの方向性が変わるっていく展開もありかと。そのパワースポットにきた東さんも何かバックボーンがあったみたいな設定にして、楽しい幸せコントorカオスにして終わるとか。ワードセンスがそうとう要求されますが。しかし、すごい設定に気づいたなぁ。面白いコントやなぁ。

 

ファイナル4組目:かまいたち

MサイズとXSサイズの間違いだけが気になるくらいで、もうずっと面白かった。山内さんのセリフ使いが優勝を感じさせた。「ウェットスーツの面積減らしたいだけじゃない」「目処が立ってんねん」パンチラインもたくさん。ラストのパンツ脱げるんちゃうかっていう心配と、叩きつけすぎやろっていうラスト落ち前がちょっといまいちでしたね。オチまでの足だけになるくだりももうひとつセリフ遊びがほしかったですね。ツッコミとボケが1本目と2本目で交代するあたり、二人のお笑い巧者っぷりがあらわれまくってて、今大会のチャンピオンにふさわしかったと思います。

 

ファイナル5組目:にゃんこスター

もう、1本目のあとからずっと待ってましたよ。2本目になにをやるのか。その期待感がもうはんぱない。それだけ、この日の空気をもっていっている。そんな中で、また全く同じ構成のネタ。「またやるんかい!」とテレビの前の皆さんは、間違いなく心の中でツッコミをしたと思う。「もう一回観たい」といった三村マインドのリクエストに答えるように、フラフープバージョンでやっちゃう感じ。もう、待ってましたという感じで笑えたんですが、縄跳びに比べるとフラフープ芸のクオリティがちょっと弱かったなぁ。アンゴラ村長さんも言ってましたね。苦手やと。あと、1本目でネタバレしてるから、「あ、このフラフープの神様の裏ににゃんこスターの絵があるんやろうな」と予想がついてしまう。それでも、ラストの「にゃんこスターでした〜」は、Eテレやアニメのエンディングのような、いつも同じものが見られる安心感と多幸感があり、全てをアリにしてしまう。あのラストのずるさは、どんなネタであってもほっこりとした空気感で終えられる最強の武器でもある。これ、最後みんなで一緒に言ってくださいね!っていうお笑いライブではありえなかったコール&レスポンスが実現しそうですね。てか、やってほしいし、ライブ見に行っていいたい!!観客「あ、あ、あ、ネタ終わりそう!ネタ終わりそう!ネタ終わりそう!」スーパー3助「僕たちのコンビ名は〜 せ〜の」

観客全員「にゃんこスターでした〜〜〜〜〜〜!!!」(手を振る)あ〜想像するだけで幸せ。浜ちゃんとのやりとりで空気が読めないアンゴラ村長が怖かったけど。

 

ということで、優勝はかまいたち。準優勝は独自の道を作って走りきったにゃんこスター。最高のキングオブコントでしたね。かまいたちおめでとう!!!ただ、にゃんこスターの回でしたね。

 

にゃんこスターの1本目を今週だけで30回は観たなぁ。それぐらいはまっている。

 

100点