(お笑い)M-1グランプリ2024感想
今年からサラリーマンではない状態でM-1を見ていましたので、久々に平日から感想を書いてみようかと。
今年は20回目の記念回。
結果は令和ロマンの連覇という、とんでもないものを目の当たりにさせていただきましたが、それ以外の組も素晴らしい盛り上げを見せ、正直数年休んでも良いのではないか?という集大成のような回だったかと思います。
松本人志不在でかつ、審査員が大きく変更され、人数も増えたことで芸人受けするトム・ブラウンなどが跳ねる可能性もあるなと思っていましたが、予想以上に審査員の皆さん冷静でした。哲夫が安定の滑りをみせ、ともこのそして、上戸彩がついに大人の雰囲気を醸し出してきて、歴史を感じました。おいでやす小田がずっと滑ってたのが気になりました。
今年はオリンピック年だったので、メダリストによる笑神籤。阿部一二三は、おそらくベスト体重から+10kgはありそうな体型で、スーツパンパンだったのは置いといて、どのメダリストもカメラに引いたくじを見せず、今田にだけ見えるように引く笑神籤。相当練習させられただろうなと。
さて、その笑神籤による笑いの神様の采配で選ばれた出順でネタを振り返ろうかと。
1.令和ロマン「名前」
阿部一二三のくじ運よ。このくじで今年のM-1が決まった気がしましたね。
せり上がりから、マイク前までの歩く姿、マイク前での落ち着き、雰囲気、喋り始めて自分たちの空気に持っていく姿。圧巻でした。時代に愛されている出順。しゃべくりで盛り上げていく笑い。クラスの名前配置というベタベタなあるあるネタにも関わらず、話術で会場の空気を操作しているかのよう。くるまのスタイリングも、ラスボス感を演出した肩パッドバキバキのスーツに髪型。あのアイデアは素晴らしすぎましたね。本当に自分たちの見られ方や、チャンピオンとして出る、M-1での振る舞い方が完璧すぎた。時代に愛されて、時代の流れを掴んでいました。「渡辺」だけであそこまで盛り上げる姿。完璧なトップバッター。文句なしでしょう。あっぱれでした。
2.ヤーレンズ「おにぎり屋さん」
ヤーレンズっぽさ満載のネタで、ナイスグルーヴは出ていたと思いました。ただ、直前の令和ロマンがあまりに上手すぎて、昨年準優勝だったヤーレンズは何を見せてくれるのか?という空気から、あのネタでは少し物足りなかったのかもしれませんね。昨年以上でかつ、令和ロマン以上、を求めた審査員とお客さん。を笑わせたけど、もっとほしいを満たせなかったという感じでしょうか。ネタはいいんですが、キツイことを言うなら、平場で松本不在いじりしてたのは、空気も凍らせてたし、おもんないしで、かなりダメでしたね。あれはいかん。
3.真空ジェシカ「商店街」
この二人のネタを見るためにM-1を観ていると行っても過言ではないくらい、彼らの漫才が年々好きになっている。まず外さないし、彼らも令和ロマンと同じで、時代をとても良く見ている。時事漫才をやっているわけではないが、時代を掴んでいる。そのうえで、一つも外さない大喜利漫才。構成も素晴らしいし、ずっとこの二人の漫才を見ていたい。
4.マユリカ「同窓会」
正直、この出順だと、4番目が一番かわいそうだと思いました。めちゃくちゃなネタをやるような組が来て流れを変えないと。トム・ブラウンがハマるならこの4番目だったと思います。
マユリカの二人が面白いのは、もうみんなわかっているし、メディア露出も十分。ただ、この前の3組を超えるネタはないだろうなとは思いながら見ちゃってました。予想通り、めちゃくちゃマユリカだったんですが、もっとアホなマユリカネタでもよかったのではないか?とは思いました。舞子でも良かったと思うんですが、姑のネタとかが見たかったなぁ。「大急ぎで負けに来た」は平場のコメント優勝でした。
5.ダイタク「双子/ヒーローインタビュー」
マユリカと同じですが、正統派すぎる二人の双子漫才はもうちょっと後だったかもですね。鬼強いネタがあるのでは?と予想していたのですが、めちゃくちゃ自己紹介的なネタやっちゃったなぁ、と思いました。去年のシシガシラ的な。打ち上げで話していましたが、3本用意していて、直前までなんのネタをするか悩んだうえで、一番安牌の1本を選んだと。多分、そういうとこでしたね。もっとカマしてほしかったです。
6.ジョックロック「手術」
挨拶後の妙な間が気になったり、「病院が近い」がぜんぜんフリにもなってなかった訳わからなさもありますが、9位とは思えないくらい強い印象を残したのではないかと思います。長髪のゆうしょうの声も顔もいいし、ゆうじろーの堂々している姿が素晴らしかった。ゆうじろーの平場慣れは強い。顔もいいし、華があるし、声もいいし売れる要素満載。ゆうしょうの膝カクカクツッコミ、今年小さく流行る気もする。楽しみやなぁ。
7.バッテリィズ「名言」
2年前からバッテリィズを追いかけていました。お笑い好きの中でも、2022年の3回戦動画で見せたバッテリィズの漫才は、一部の人間に衝撃を与えていたと思う。むしろ、それから好きになりすぎて、他の漫才を探っても、その3回戦動画を超えるものはなかった。決勝の哲学漫才に近い、「悩み事」をエースに相談する漫才だったように思う。それが、痛快だった。飯食ってよく遊んで、よく寝ろと。あれ、2本目でやってたら優勝できたと思う。世界遺産よりも、そっちだった。絶対に。
当時の感想ツイートがあった。
バッテリィズは、オードリーの若林が言ってたブラマヨとかチュートリアルのような人間性が溢れる漫才してて、好感しかない。
— 顕太郎 (@kentaroll) November 16, 2022
マジで決勝で見たい。
悩んだことがないバッテリィズのエースの格言は沢山あるので、ホント「ニン」に大ハマリしたいいネタだと思います。哲学者に対しての「呼んで来い、楽しませてやるから」はエースすぎる。しかし、ここまでハマるとは全く思ってませんでした。特に、2年前から思ってたんですが、若林は大好きな漫才やろうなと。決勝で見られて、それも1位になる姿が見られて、感動しました。問答無用で売れますね。
8.ママタルト「銭湯」
ママタルトも正直、爆発はないだろうなと思いながら見ちゃいました。おもしろいんですけどね。前回り受け身のクダリ、小さい劇場なら受けるんだろうなと思いました。
9.エバース「桜の木の下」
いやぁ、来年優勝だと思いました。うますぎるし、構成も完璧やし、二人華があるし。ブラックマヨネーズを彷彿とさせるやり取り。彼らには、いいネタがいっぱいあるから、もう何も言う事ない。平場も完璧。禁煙のネタも見たかったなぁ。ともこ姐さんの点数が跳ねなかったのは、小難しい話きらいなんかなとは思いました。
10.トム・ブラウン
みちおの顔色が悪すぎて、内臓大丈夫かとおもいましたが、最後の出順で、スプラッターネタをやる二人に涙流して笑っちゃいました。お茶の間に理解されなくても、点数が入らなくても、トム・ブラウンがここでこれをやったことが素晴らしい。しかし、疲れてたなぁ。
続きを読む
(批評)久々に人のレビューにやられた/山田集佳 極悪女王評
極悪女王について、私は端的に「あまり面白くなかった」と記し、それを世代だとか、リアルをなぞっているだけだとか、演出のせいにしていた。
思いのままに書きながら、妙にしっくりこないなとは思っていた。
後日、Xで流れてきた山田集佳氏のこのレビューを読み、
雷に打たれたような衝撃を受けた。
いくつか引用させていただく、
プロレスという虚構と現実を意図的に混じり合わせる特殊な表現形式にのっとっているにもかかわらず、このドラマは結局のところ「“本当”に血を流して」「“本当”に勝ち負けを決める試合」こそが価値がある、と結論付けている
虚実入り混じるプロレスの試合、あるいはショーにおいて、「それは本物かそれとも嘘か」という問いかけは、リングの上で実際に試合をするレスラーにとってはまったく重要ではない。
本物の金属のチェーンをダンプ松本が使うようになったのは家族との確執というドラマがきっかけでなければならないし、髪切りマッチの敗北で長与千種は心から傷付かなければならない。血を流すのも泣き叫ぶのも、全部“本当”であってほしい。そんな欲望が、このドラマからは垣間見える。
本当にこの通りで、私が感じたこのドラマに対する違和感は、この本物へのこだわりであった。プロレスにおいて、本物かどうかは正直重要ではない。これは、観る側のプロレス観によって大きく違ってくるかもしれない。このドラマにおいては、脚本:鈴木おさむのプロレス観なのかもしれない。
自信が女子プロレスラーとしても100試合以上戦った山田集佳氏の説得力のある批評では、こう続く
リングの上で起こっていることは虚構かもしれない。しかし、リングの上で起こったことを見て引き起こされる感情は“本当”だ。そしてその感情は、会場を出て家路に向かい自身の生活に戻る観客一人ひとりの心に残る。
この一節です。ここ。マジで、痺れた。
なんとなく嫌だなと思っていた感情が完璧に言語化されている。
繰り返しになるが、プロレスはショーでも真剣勝負でもどっちでもいい。そんなところに価値はない。そこに言及することがダサいのは、これである。お前は観てどうだったのかと。
リング上のレスラーが体を張って、技を掛け合う。試合を観て、歓声を上げ、足をバタバタさせ、レフェリーと同じ用に机を叩きながら叫び、嘆く。この、我々観客の心のなかで生まれた感情は紛れもない”本物”で、心に残り続けている。
このドラマで描く「嘘なしの真剣勝負にこそ価値がある。」という考え方が、観客側の感情までをも否定しているように、思えたから「おもしろくない」という、端的な言葉を生み出してしまったのかもしれない。
いやぁ、言葉ってすごいわ。
(93)極悪女王/剛力彩芽と唐田えりかがとにかく素晴らしい

極悪女王
極悪女王。
熱い。とにかく熱はある。
ゆりやんももちろん、脇役の女優もすばらしい。
白石和彌監督の作る昭和の空気感もハマっている。
スタッフも素晴らしい。脱帽です。

ただ、正直、そんなに面白くはなかった。
プロレス好きからの「面白さ」という観点である。
あの頃の女子プロ史をフィクションも交えてなぞっているとは思うが、プロレスはこのドラマのように、マッチメイクまでの流れや派閥が出来るストーリーは、どの団体にも当たり前のようにある。リアルタイムで追いかけていると本当におもしろい。
あの因縁が、このチョップ一発一発に込められている!と思うと手に汗を握るし、カウント2.99で返したら立ち上がって吠えた。本物の試合は凄いんですよ。
まぁ、言いたいことはリアルはこの100倍面白いということ。
ドラマ見終えた後に全女の過去の試合をいくつか見たが、やはり凄かった。
プロレスは、小学生のときにアントニオ猪木の引退試合がテレビで流れていて、
たまたま家で飲んでた近所のオヤジたちが俺にも見せろと、テレビの前に集まってきた思い出から始まる。
それから、プロレスが好きで、好きで、20代の時に三沢が死ぬまではけっこう真剣に観ていた。
プロレスの影響で柔道も真剣にやったし、体の動きや技のガチ具合はまぁわかる。
新日のようなエンタメプロレスも大好きだし、王道プロレスも大好き。
正直ターゲットの問題だとも思う。
40代後半~50代以降が熱狂した全女ブームなので、
対象もここになるだろう。
あのとき、こんな事あった!覚えてる!みたいに見るのが、
このドラマの楽しみ方な気がする。
企画・脚本の鈴木おさむも多分好きだったんだと思う。
日本のプロレスは確かに海外にも人気がある。
海外のプロレスファンも日本を「聖地」と崇めるくらいに。
Netflixもそれも相まってGoを出したと思う。
とはいえ「海外のプロレスファンの中でも日本のプロレス好き」に限った話であり、
イコールWWE(世界中で有名なプロレス)ファン数ではない。
YouTubeなどの動画配信が発達して以降に、
日本のプロレス人気が高まった傾向が強いわけで、
人気があるのはやはり、2000年代の新日やNOAH。
小橋建太物語ならまだいけたかな。(ないか)
昭和の全女をモチーフにしても、海外では難しい気がする。

白石和彌監督のバランス感はとても素晴らしい。
がしかし、
調子悪いときの画面内のバイオレンスのバランスだけは変な気はしていて、
「孤狼の血2」もやり過ぎで、正直観てられなかった。
ただやりたいバイオレンスと、話をドライブさせるバイオレンスがバランス取れてないと言うか。北野武はめちゃくちゃこれがうまい。バイオレンスの無駄が少ない。
今回も、あの頃のダンプ松本の再現とはいえ、
凶器攻撃の繰り返しや、流血がこの話にドライブをかけていたかどうかと言われると、
甚だ怪しいと思う。
まぁ、昔から凶器とかだけが嫌いで、一気に冷めてた。
俺等の時代のヒールといっても、そこまで悪くなかったし。
血がドバドバのバイオレンスなプロレスはもう別ジャンルになってしまった時代だったなぁ。
そんな、俺のプロレスに関するこだわりが、極悪女王を見る姿勢や感想にもつながっているとは思う。
とはいえ、プロレスパートのみでなく、
正直、前半のダンプ松本になる前までのドラマパートが
やっぱり冗長な日本ドラマ感があって、結構厳しかった。
しかし、俳優部の皆様はあっぱれです。
素晴らしかったです。
ちなみに、白石和彌監督で、Netflixでとなると、どんな企画がいいか考えてみた。
・昭和ヤクザモノドラマ
ドラマ版「孤狼の血」とかをちょっとエグい裏の虎さんみたいな感じにして、役所広司も復活させて。
町の人達とあの頃の、街の治安にも関わっていたヤクザみたいな描き方を1話完結で、大きな話も軸として進ませながらやってほしい。
・未解決事件再現ドラマ
やはり白石和彌といえば過去事件もの。フィクションを交えながら、過去にあった事件を再現する力や、そこにある裏の空気作りが上手い。あえて、未解決事件を取り上げ、犯人解決にまじで繋がるようなドラマを作って、世界を驚かせてほしい。
・漫画「将太の寿司」料理勝負エンターテイメント
日本の料理業界における勝負ものを、日本人の陰湿な嫌がらせなども描きながらやってほしい。原作ありなら「将太の寿司」がいい。過去に民放でドラマ化されてるが、まぁひどかったので、シズル感満載の寿司描写を加えながらの金かけた将太の寿司はおもろいし、世界に受けると思うなぁ。
という感じで、今回も素人がほざいてます。
点数は80点
(お笑い)ニューヨーク単独「そろそろ」/泣いて笑いました。

ニューヨーク単独「そろそろ」
文春のアンケートではないけど、誰が好きかと聞かれたら必ずニューヨークと答えている。
歳は同じで、田舎から東京に出てきてい、まぁ思うことも似ているし、広告業界という片足エンタメに入れてるような業界に長年いたのもあってか、ネタが全部おもしろい。
とはいえ、単独の生観戦は初。
コロナ禍で始まった配信から購入して観始めてはいたが、凱旋の追加告知で知って購入。平日昼開催のおかげで、子供も預けて観に行くことができた。
行く前から、子供がいない休みってことで頭がリラックスしすぎて、メガネで行けばいいのに、オシャレしようととち狂ってコンタクトにして目が痛くなった上に、服装も外出てから窓に映る自分をみて、ミスったかもと思う家から出て1分後あるある。台風やし雨で髪のセットも変になってカッコ悪いなぁ今日って感じで、よみうりホールに到着。
客層はバンドT着てるおっさんと若い女子が多めな印象ではあるが、男性は30代が多め。女子は層が広いがMAX40台という感じ。ターゲット層がよくわかる。名前まではわからないがタレント風な女の子や、ニューヨークおなじみの青木マッチョ含め、芸人周りも複数見かけた。さらには、GLAYのTAKUROがいたのにはたまげた。CD買ってましたなんてうざ絡みはできない。あのGLAYやぞ。神である。拝んだ。
私は、漏れなく格闘技も大好きなので、今回のグッズがHOLY SHITコラボなのは嬉し過ぎて最高過ぎた。またHOLY SHITグッズが増えた。こんなにTシャツを集めてオレは何をするのか。この前もアントニオ猪木展でアントニオ猪木が卍固めしているTシャツを買って、家買って妻に何買ってるんと言われたのを思い出した。ニューヨークはいいだろう。
本公演まで着席して待つ間に、なぜか眠くなってしまって、暗点でガチで寝そうになって危なかった。
プロジェクションマッピングの演出がカッコいいオープニングでスタート。二人が出てくる。オーラは特に感じない。YouTubeで見過ぎか。仲いい人が出てきた感じがする。
二人が台風による空席を嘆く。確かに多すぎる空席。台風は残念。
以下、ネタ感想。
まだ配信期間中ですが、ネタバレしてもいいでしょう。こんなとこだれも見てないし。
漫才「男」
ニューヨークの単独観に来た~!っていう象徴的な漫才。涙ボロボロ出るくらい笑って、コンタクトの中のゴミが取れたのか目の調子が良くなった。アウトレイジの椎名桔平良すぎるからなぁ。「チンゲが焦げてて笑うの男だけやぞ」ってツッコミで脳内再生したらおもろすぎて、また泣いてた。街で出会った人大喜利で、あの二人を出すセンスも会場の人皆が知ってそうな男ラインでとてもよかったいい。アウトレイジからのタケシ文脈もあるやろうけど、男が街で見かけて嬉しいのは、他に候補出すなら、誰や。辰吉丈一郎とかか。畑山さんかなぁ。男を腐しながら女も腐すニューヨーク。最高でした。
コント「メンズアイドル」
若いアイドル含め、モデル系の売出し女子の隣にもこんなおばちゃんだいたいいる。チーフマネージャーなことが多いけど、謎の取り巻きおばちゃんのフォルムをうまく嶋佐氏が再現しすぎ。ちょっと眠くなった。セックスしたいのよくらい言ってほしかった。起こしてほしかった。出オチに近い感じでしたが、まぁおもろかった。
コント「ヤンキー親子」
田舎あるある。がしかし、これが真理。この前帰省したばかりやから、わかる。ヤンキーと田舎だけで、無限に語れる。昔のヤンキーってめちゃくちゃやから。それが大人になって相変わらず偉そうな感じみて、まだそれかと思うけど、真理。
屋敷氏の髪型と、ガルフィ風の服を干す演出がおもろい。ガルフィは偽物ぽかった。暗転後の展開いるか?とはおもったけどまぁおもろでした。
幕間映像
映像スタッフがやっぱ優秀ですね。編集がうまい。この回で一番ウケてた気がする。
漫才「あっちゃん」
漫才前の演出がやたらかっこいい。ニューヨークの有名人漫才が大好きで、今回のあっちゃんは爆笑しました。哀愁さえ感じた。すごかった。
コント「神社」
火花やってるなと冒頭から思ったけど、なんか雰囲気でやってそうで長かった。M-1の予選1回戦のとこは、ちゃんと予選みたいに制限時間の2分暗転で切ったほうがおもろかったんちゃうかなぁ。とにかく長かった。
漫才「テーマソング」
D.O.っぽいラップからゲラゲラ笑って、やめろよこんなとこでD.O.だれがわかるねんとおもったけど、ある程度の人たち笑ってたから、東京凄いと思いました。フィメールラッパーのエロソングはオレは嫌いでも何でもなかったから屋敷さんそれはいいすぎちゃいますか。と言いたくなりましたが、そっち言うよりD.O.をもっと見たかった。
コント「しごできサラリーマン」
昔あんなカッコしてたし、電話の内容含め、あれはオレや。ほんで今年会社辞めて独立したから、あれはオレでした。そんなに笑えなかった。しぼって画面見るとこよかった。
終焉。
漫才の満足度はやはり異様に高い。すごい。めちゃくちゃ笑った。すごい。配信でまた買ってみようか悩むレベル。
コントが全体的に作りがゆるい感じがしたけどやはり設定はおもろでした。ただ、ニューヨークにはもっと、刺してほしい。炎上はさせないけど、みんながおもってるちょっとずれた事象を形にして刺して笑わせてほしい。刺し弱めな気がしました。
プロレスがずっと好きなおっさんとか、フェスに来てるけど音楽そんな好きじゃない奴らとか、ずっとハンド扇風機もってる20台女子二人とか、ネットで出会った自称モデルとカメラの機材だけたくさんもってる自称カメラマンおじさんとの初めての撮影とか、飲みアプリで20代前半女子に空返事しかされない30後半のオッサン二人とかユニットコントでもいいから見てみたい。
もうええ歳になるんやし、炎上覚悟で選挙とかネタにしてほしいなぁ。よしもとNGでるかな。
ま、総じて素人がほざいてる戯言なんでネット上の01の海の深海の海藻になってだれにも読まれず、残って、10年後に、このころ偉そうやなオレと読み返すのだろう。
タイトルの「そろそろ」とかっこよすぎるメインビジュアルの意味がもう一つわからんかったが、単独もうやめてもいいですか的な意味なら、それはだめです。その年におもろいニューヨークのネタがずっと見たいので。まぁそれはそれということで。
毎年単独やってるのすごい。仕事で関わりてぇな。
点数:89点
(92)夜明けのすべて/すべてを救う映画

夜明けのすべて
いつか夜明けがやってくる。
誰もかれも何かしらの闇を抱えているかもしれないし、抱えていないかもしれない。
日常の中にもその闇から抜け出すかすかな光は存在するかもしれないし、しないかもしれない。気づいていないだけかもしれない。
行動を起こしたものだけが救われるわけでもない。
誰もが互いに助け合う。
助け合うと表現すると強すぎるかもしれない。手を差し伸べる・・・手を差し伸べようとしてみるくらいの感覚。それくらい、手を添えてあげようくらいのささやきをこの映画から感じる。
「夜明け」という言葉が表す光のグラデーションを、ほころびのないライティングを通して、丁寧に丁寧に綴っていた。
光の強弱、淡さ、影、空、天候。
語りすぎない登場人物の心象を代弁する。
あらゆる人の救いになる映画だと思う。
日本映画にとっても、観る人にとっても、制作者にとっても。
映画の出来、脚本、演出、美術、スタイリング、すべてに感動して、
後半15分くらいはずーーーっと泣いてしまった。
ささいな演出で泣けた。
これは100点です。
(91)山本KIDの愛と夢 〜IT WAS ALL A DREAM〜

神の子。
生い立ちや彼自身のオーラ含め、この言葉が似合う格闘家は彼以外いない。
リアルタイムで観ていた私からすると、あの存在感やタレント性、センス、運、オーラはとびっきりに特別だった。
そんな彼のドキュメンタリー。
彼のファンとしての私の感想としては、見たかったものではなかった。
権利の問題で、使えない試合があるのもわかる。故人として描く限界があるのもわかる。
この作品は、時系列で彼の生涯をなぞるように描いている。これはこれで素晴らしいし、意味はある。多くの人が、彼を語り、人物像を浮き上がらせる構成も大変だったと思う。彼の後継者、アーセンで、歴史は続いている、、、というような形で締めたくなるのもわかる。
正直な感想、何が言いたかったのか、作品からは伝わらなかった。
前半と後半での構成がチグハグで、後半に行くにつれてKIDがカッコ悪くなって行く。そのような印象を受けて、少し腹が立ってきたりもした。最後の方の車でのインタビューなんかいるか?カッコ悪い。
山本KIDという選手は多くの格闘技好きの中で、強さやかっこよさを残したままこの世を去った存在だったはず。
もっと、カッコよく描くべきだし、こんな強い奴がいたなんて!と、今、彼を知らなかった人に、そう思わせる。そんな作品であるべきだったはず。
とはいえ、この作品、しがらみもかなり多かったとは思う。思い入れもあるだろうし、編集で切りたくても切れない人もいただろう。
素材はそのままで、構成を入れ替えて、編集するだけでよくなる気はする。
この作品をどう構成すればさらに良くなるか、考えてみた。
---
初めは、亡くなったグアムから始めたい。KIDはもうこの世にいない。その、亡くなった事実を改めて、視聴者に突き付けたい。
彼を看ていたグアム人?の方のインタビューでスタートしてもいい。誰これ?という冒頭での違和感は大事。FIRSTスラムダンクが沖縄から始まるように。
あとは、強かった事実や、彼がどう強かったのか。ただ、それをひたすら見せて欲しい。彼に勝った選手からも語らせたい。
魔裟斗が語るKIDもおもろいけど、試合の解説はいらんのですよ。なぜ強かったのか、彼の強みは。それが知りたかった。長すぎ。YouTubeとちゃうねんから。
宮田のインタビューももっと削っていい。むしろいらないかも。あとは、窪塚の墓参りシーンとか、姉ちゃんが海沿い歩いてるシーンもほんといらない。エンドロールの試合も不用。
KIDのインタビューも大半が不用。UFCの言い訳や、「もしRIZINに出たら」と語っているインタビューもいらない。マジでダサいから。あんなKIDは観たくない。
彼がどこにこだわり、どのようにトレーニングして、何を大切にしていたのか。そんなインタビューだけを紡いで、1時間程度にしてほしい。
あんな選手は二度と現れないですよ。と誰かが言ってあれば、それがラストでもいい。
IT WAS ALL A DREAMではない。
それを否定する作品でなければならなかったのではないのか?
タイトルもこれでいいんじゃね?
「神の子 IT WAS NOT ALL A DREAM」
違う監督の描くKIDもみたくなりました。
60点