炙るあざとさ 炙らない正直さ

刺身とか映画とかあれとかそれ

(シン・ゴジラ特別編)石原さとみがいるからこの映画は大傑作になった


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出典:シン・ゴジラ : フォトギャラリー 画像(8) - 映画.com

 

日本映画史に残る大傑作映画「シン・ゴジラ」。

この映画をリアルタイムかつ、映画館で鑑賞できる喜び。

その感動を全身で味わうべく、本日までで計4回鑑賞。

 

面白いから4回という単純なモノではない。

この素晴らしい作品をあらゆる人々に普及したかった。

 

1回目・・・公開2日目に二子玉川109にて嫁とIMAX鑑賞。上映中、あまりに面白すぎて頭を抱える。ゴジラ二子玉川まで来ちゃったらどうしよう、、、と映画にのめり込みすぎる。多摩川沿いの二子玉で初めて観ることになった自分にも興奮。そして、職場である品川や蒲田、東京駅。もう、ゴジラすべて好きな場所を通ってくれる。終了後、一人で拍手をした。さらに、嫁に全身汗だくを指摘される。帰り、叫びたくなるシン・ゴジラ病にかかる。SNSでとりあえずやばい連発。

 

2回目・・・会社で交友のある人全てに「シン・ゴジラ観ました?絶対に観た方がいい。」と勧めまくる。翌日観たいと言った後輩3人を連れて観に行く。IMAX。そのうち後輩1人が遅れて(水蒸気爆発くらいで)入って来るわ、イマイチだって言うわで、ひどい衝撃を受ける。ちょっと付き合いを考えたくなる。(のちのち許す)

 

3回目・・・会社で勧めまくったおかげで、観に行ったという人達があらわれ、語りたいからゴジラ飲みをやろうという流れに。それなら観てから飲もうということで、3回目鑑賞。その後のゴジラ飲みが楽しすぎて、シン・ゴジラ病重傷化。

 

4回目・・・嫁に会社メンツと2回も行った事を伝えると、私も2回目観たかったと打ち明けられ、MX4Dで観に行く。揺れすぎ。楽しい。ただ、この映画はMX4Dである必要はあまりない。鑑賞にはIMAXが最高である。

 

と、その間にも様々な考察ブログや映画サイトレビュー、新聞記事、動画、テレビと様々なメディアを横断して批評、分析を読みあさる日々。

もう、楽しくてしょうがない。

個人的にはワイドナショー東野幸治松本人志の二人が絶賛していたのが嬉しかった。

 

news.livedoor.com

 

グッズにしても、パンフはもちろん、UFOキャッチャーで3000円かけてシンゴジラフィギュアをGET。さらに1万円するアートブックもこの度予約。

 

amzn.to

 

極めつけには、4回目鑑賞後に映画グッズコーナーで「こんなペン誰が買うねん」という、鳴く機能付きゴジラペンを購入。1600円。(アホです)

 

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さらに、島本和彦の同人誌まで予約してしまった。

完全にはまりすぎている。

 

そして、批判している人のブログや記事までチェック。大好きなシーンが叩かれていたりしても、「感性は人それぞれ」とぐっと堪えている毎日でもあります。

 

 

ただ、これだけは言わせていただきたい。

 

 

石原さとみ演じるカヨコ・アン・パタースンの是非」である。

 

 

カヨコ・アン・パタースン

 

みなさま、何をおっしゃいますか。

 

「是非」も「可否」も「有無」の確認もなく、

「是」であり「可」であり「有」以外の何物でもないじゃないですか。

 

私としましては、カヨコ演じる石原さとみがいるから

シン・ゴジラが大傑作にまで昇華しているのです。

 

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出典:シン・ゴジラ : フォトギャラリー 画像(11) - 映画.com

 

この映画のコピー「現実(ニッポン)vs虚構(ゴジラ)」

映画の構造まで表している歴史に残る名コピーです。

 

「現実」はリアリティ溢れる会議シーンを描く日本政府サイド。

リアリティ追求に関する驚愕のエピソードは、パンフレットにびっしり書かれていますので「中略」。

ま、猪瀬元東京都知事もリアルだと認めるほどなので、かなりでしょう。それほどまでにリアリティラインを高めている。

 

「ぼくは"セカイ系"シン・ゴジラが見たかった」「天皇のタブー"儀礼"こそ省略すべき」東浩紀×猪瀬直樹×津田大介(前編) (1/5)

 

そして、「虚構」は言うまでもなくゴジラです。

当たり前ですが、虚構とは「実際にはない作り物」ということ。

一方では忠実なまでにリアルを追求しているのに、

あえて宣伝で言っちゃってるんですよね。

一部は、虚構・作り物・ウソですよと。

ま、映画なので当たり前なんですよ。

映画は全てが虚構ですから。(一部ドキュメンタリーは除きますが)

 

「虚構」ど真ん中であるゴジラに、極限まで高めたリアリティをぶつける。

そこに、この映画最大のおもしろさがあるのだと私は感じております。

 

しかし、あまりにリアルすぎる「現実」をそこにぶつけてしまうと、

この映画のコアであるゴジラの虚構感が際立ちすぎて、嘘くさくなってしまう。

 

そう、「現実」要素の中に表現されている「虚構」=「カヨコ・アン・パターソン」があの中にいるから、この世界ならゴジラも出てきそうと受け止めやすくなっている。現実シーンにも僅かな「虚構ブレ」がカヨコによって起きているのです。

 

言うまでもありませんが、ヤシオリ作戦についても、作戦実行サイドにカヨコがいるから「この世界観ならこの作戦ありか」と思い込めるのです。

 

 

その逆もしかりで、ゴジラのシーンにも、あえての、昔ながらの特撮っぽさを入れて虚構を強調している。しかし、その枠組みの中でも、街の表現など、確かなリアリティも表現して、虚構を際立たせている。

 

現実vs虚構。

 

スイカに塩をフリフリすると味覚の対比効果で甘みが引き立つように、

「現実」シーンにも「虚構」要素が含まれ、

「虚構」のシーンにも「現実」要素をすばらしい技術で含ませている。

 

ゆえに、この完全に分けて描かれた世界が噛み合い、

素晴らしいマリアージュを起こしているのである。

 

 

なので、バッチバチに政府内でリアルな会議の再現した後に、カヨコが登場するシーンとか振り幅ありすぎてほんと最高なんですよ。鳥肌が立つ。

あと、カヨコが巨災対のシーンで、机滑らせて資料配るとか。

会社でやりたい。

 

 

ちなみに、石原さとみの熱烈なファンだから語っているとかではない。

毎朝BSの朝ドラ再放送枠「てるてる家族」で、石原さとみ演じる冬子を観ていますが、やはり違う。石原さとみのファンではない。違う。

 

しかし、冬子とカヨコ・アン・パターソンは同一人物とはおもえない。石原さとみはすごい。

 

cgi2.nhk.or.jp

 

というわけで、シン・ゴジラ

 

愛してます。