松屋のカレーはエモい。カレーをメニューとして出している牛丼チェーンは多々あれど、あえてスパイシーな辛口カレーを提示しつづける松屋。タイカレーやチキンごろごろカレーなど、ハズレの少ないカレーメニューの開発に熱い松屋。カレーへの熱い想いがメニューからも、そのカレーの味からもビシビシと伝わる。タッチパネルではおすすめにカレーを出してくる松屋。ここ最近松屋に入って、牛丼を食べた覚えがないくらい、松屋ではカレーを頼んでしまう。それくらい松屋のカレーが好きだ。吉野家やすき家のカレーは違う。あれは、ただそこにいるだけのカレー。牛丼以外の選択肢としているだけの、無難でなんでもないカレー。松屋は違う。カレーがカレーとしてそこに居る。アイデンティティーを持っている。カレーあるがゆえに、松屋あり。松屋が先か、カレーが先か。それくらい、松屋はカレーなのである。このカレーは会長の肝いりとも噂に聞く。カレーは辛くてなんぼやと。会長、、、オレもそう思います。
ちなみに、牛丼はなか卯。正確には和風牛丼。過去になか卯はすき家のゼンショーグループに吸収され、牛丼が消えた空白の時間があった。すき家との差別化のために。すき焼き丼みたいなものに差し替わった。その際、私はなか卯及びゼンショーグループに怒った。お客のニーズを全くわかっていない。なか卯の問い合わせフォームからも長文で抗議をした。それくらい好きだった。というか、私の生活における食のルーティーンが欠けてしまった。あそこに行くときのランチは、「なか卯で牛丼」と決めていた。そのなか卯に対する私の分人が消え失せた喪失感といったら。
1年後になか卯の牛丼は復活した。ありがとうなか卯牛丼ファンのみなさま。そんな、なか卯の牛丼は濃い目である。ゆえに、オーダー方法も決めている。牛丼の並をつゆだくでオーダーし、生卵のオプションは必須。運ばれたつゆだく牛丼の中央に箸で穴を空け、溶いた生卵をその穴に流し込む。その穴から箸を入れ、あたまの肉は動かさないように、生卵とつゆだくのご飯を静かに混ぜる。卵かけご飯のようなゆるめのご飯ができあがる。牛とマリアージュご飯は、目の前にあるカレー用のレンゲスプーンで食べる。これが最高にうまい。吉野家やすき家でも同様の食べ方をするが、やはりなか卯。なか卯さん東京にもうちょっと店舗増やしてください。腹減った。