炙るあざとさ 炙らない正直さ

刺身とか映画とかあれとかそれ

(43)超高速!参勤交代

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出典:超高速!参勤交代 : フォトギャラリー 画像 - 映画.com

 

超高速!参勤交代リターンズ」が9月10日に公開されるとのことで、まだ観賞していない本作を鑑賞。

 

超高速!参勤交代

 

いやはや、おもしろい。

ベタベタではあるが、映画方程式を守れていて、ストーリー・脚本が映画的に上手くまとまっている。

基本が守れていると、演技の雑さとか妙な設定もあまり気にならなくなる。

安いワイヤーアクションもわざと安っぽく使っている感じで、アクセントになっておもしろい。

なにより殿が強いのがもうめちゃくちゃでいい。

佐々木蔵之助がまた田舎の殿様的で、強そうな感じも匂わせてかなりのはまり役。

こんな感じの映画は、これくらい思いっきりふざけて、自由に振り切ったほうが良いですね。

この映画はふざけ具合も、気にならない程度で良いし観てて楽しかった。

何回か笑えたし。

こりゃリターンズも観に行きますか。

 

点数:85点

(特別編)第10回高校生RAP選手権in日本武道館 観てきました

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出典:第10回 BAZOOKA!!! 高校生RAP選手権 in 日本武道館|スカパー!の“おまけ”チャンネル BSスカパー!(BS241)

 

昨日、2016年8月30日(火)。

日本武道館へ第10回高校生RAP選手権を観に行って参りました!!!

ので、簡単にレポを。

 

マジで、最高のイベントでしたね。

 

 この一個前の記事は映画「野火」の感想って、我ながらブログの振れ幅がね。。。

 

BSスカパー! BAZOOKA!!! 第10回高校生RAP選手権 in 日本武道館

 第1回から大好きなこの企画。

恵比寿で行われた第3回と、有明での第6回も観に行ったくらい高校生RAP選手権ヘッズです。今回で生観戦は3回目。

 

記念すべき第10回はオールスター戦ということで、見逃せない!絶対行きたい!と嫁と二人で参戦。

 

出場者、思い入れのある参加者ばかりですよ。

 

T-PABLOW(第1,4回優勝)
YZERR(第5回優勝)
MC☆ニガリ a.k.a 赤い稲妻(第6,7回優勝)
LEON a.k.a 獅子(第8回優勝)
裂固(第9回優勝)

投票1位:言xTHEANSWER(第7回準優勝)
投票2位:RACK(第5回準優勝)
投票3位:Lick-G(第9回準優勝)
投票3位:ANATOMIA(第7回出場)
投票5位:写楽(第9回出場)
投票6位:Rude-α(第6回準優勝)
投票7位:EINSHTEIN(第4,5,7回出場)
投票8位:Icerey(第7回出場)
投票8位:じょう(第6回出場)
投票8位:Ry-lax(第3,5回出場)
投票8位:R'kuma(第9回出場)

 

一部よくわからない選手もいましたが、このメンツ、もう楽しみしかないですよね。

 

ニガリなんかは第3回の時に、恵比寿会場のトイレで一緒になって、こいつ田舎くさいやっちゃな~と思ってたら、ステージ上ではバチバチにかましてきて一瞬で心奪われましたし。

それからどんどん太りながら上手くなっていって、親みたいな感覚で観てますよね。あの憎めない田舎くささ。

30kg増は正直管理が出来てなさ過ぎですが。笑

バズーカの予告番組みたら、親指みたいでしたし。

 

ということで、いざ日本武道館

17時開演。

仕事を途中抜けして、武道館までダッシュしまくってギリギリ17時着。

 

MTVや電通さんから送られた花を横目に見ながら、会場へ。

席はスカパー特番後の電話でチケ予約したので、アリーナ!

場所最高でしたね。

 

会場内は、高校生RAP選手権ヘッズで埋め尽くされ、10代の数が圧倒的に多い。そしてちょっと悪そうな感じ。ほんとちょっとだけ。

31歳の私も自称お兄さんといってますが、本日ばかりは完全におっさん。

 

「ティパブマジ生で観れるとかホントやばいんだけど」

「アンサー今日はかなり期待してんだよね」

「マジで1回戦からアガるよね」

 

まわりのヘッズたちによる会話もどこかおもしろい。

一部友人・嫁を除いては、会社や周りには高校生RAP選手権話が出来る人なんていないので、聞き耳たてるだけで楽しい。会話に入りたい。。。

 

そんな雰囲気は会場の外も同様だったそうで、先に到着していた嫁は、周りの雰囲気に怖じ気づいて会場に入れなかったそう。笑

 

OPENING

暗転とともに、8000人のヘッズが歓声をあげる。

ガチガチに盛り上がってます。

会場全体から待ってましたオーラが発せられ、熱気がすごい。

 

オープニングは、RG&D.Oによる注意喚起映像。

やはり笑わせる。いちいちいい反応をするヘッズ達。

やっぱりD.Oは最高ですね。

途中からちゃんみなも登場し、会場もさらに温度上昇。

ラストは映像内からの呼びかけで、直接LIVEタイムへ!!

 

LIVE

我らがキングオブステージRHYMESTER

イヤー、久々に生で観たんですけど、アガりましたね。

さすがキングオブステージ。煽りが上手い。

B-BOYイズムを3曲目あたりにもってきて、10代ヘッズも、日本のHIP HOP必修科目といえるこの曲はおさえているようで、周りの女子まで一緒に歌ってました。

ま、私が一番飛び上がってテンション上がってましたが。

 

第10回高校生RAP選手権トーナメント

トーナメントの煽り映像からスタート。

これがまためっちゃくちゃかっこよかった。

 

BAZOOKAのスタッフはこういった映像制作のセンスがすごいっすね。

全盛期のPRIDEの煽り映像Dである佐藤大輔氏も、昔はBAZOOKAスタッフに名を連ねてましたが、そのDNAを完全に感じます。

高校生MCの紹介VTRも毎回大好き。

 

そして、小籔さん率いるBAZOOKA出演者陣+審査員の方々登場。

そこにはまさかの真木蔵人が!!

復帰なんですね!やはりこのイベントには必要でしたね。

 

小籔さんの、高校生をお子様扱いして笑わせにいくコメントと、真木さんの、高校生であっても各MCにリスペクトさえ感じさせるのコメントのバランスが非常によくて、このイベントはうまく成り立っていると思っているので、世間はどうあれ、やっぱりこのイベントには最高のコンビです。

 真木さんには、女性へ手を出したらあきませんでと念を送っておきました。

 

総勢16名の登場により、会場はガッチガチに盛り上がりをみせました。

 

第一回戦

あんまり詳細を書いて、9月26日(月)のBAZOOKA放送を楽しみに出来なくなる方々もいらっしゃると思いますので、詳細は省略します!自分の目で観るべし!

 

結果もいろんなところで漏れてると思いますが・・・・

 

率直な感想を言いますと、、、

過去最高のトーナメントでしたね。

 

それぞれがスキルを高めてきて、研鑽しあう。

8000人ものオーディエンスの前でもブレずにパフォーマンスを行う若いMC達。

おじさん感動しましたよ。

 

ベストバウト

ベストバウトだけ上げておきます。

 

おそらく満場一致で、

第一回戦 7試合目 MC☆ニガリ a.k.a 赤い稲妻 VS Rude-α

 でした。

 

もう、これが高校生RAP選手権ってバトルでした。

判定後、二人のバトルを讃え、会場内から大きな拍手が自然と沸き起こりました。鳥肌立ちましたね。おじさんこういうバトルが観たいんですよ。

首かっ切ったり、三枚おろしとか、殺すとか、なんかやめましょうね。

 

こういうケミストリーが起こるから、高校生ラップ選手権大好きなんですよね~。

 

まじで、めっちゃくちゃ面白かったです。

次は東北でやるみたいですね!

 

高校生RAP選手権出場者 BIG UP!

 

点数:95点

(42)野火

 

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出典:野火 : フォトギャラリー 画像 - 映画.com

 

野火

映画としての点数を付けに躊躇する映画。

一過性のエンターテイメント作品ではなく、歴史に残すべき作品。

面白いとか面白くないではない。

ものすごい低予算映画だそうで、確かに安っぽい画質ではあるが、それが逆にリアリティを際立たせている。

しかし、その中で表現方法のアイデアや、俳優の力がすごく、何もかもが恐ろしく感じられる。それも目を背けたくなるようなグロさ。

まさしく地獄。

しかし、それらは我々が知っておくべき世界であり、今の日本では描かれることがほぼない世界でもある。

戦争を美化し感動を呼ぶようなモノにするのではなく、正面から向き合うためにも絶対に観て、学び、トラウマさえ感じておくべき映画でもあると感じた。

 

点数:88点(ほんとは点数付けたくないけど・・・)

(シン・ゴジラ特別編)石原さとみがいるからこの映画は大傑作になった

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出典:シン・ゴジラ : フォトギャラリー 画像(8) - 映画.com

 

日本映画史に残る大傑作映画「シン・ゴジラ」。

この映画をリアルタイムかつ、映画館で鑑賞できる喜び。

その感動を全身で味わうべく、本日までで計4回鑑賞。

 

面白いから4回という単純なモノではない。

この素晴らしい作品をあらゆる人々に普及したかった。

 

1回目・・・公開2日目に二子玉川109にて嫁とIMAX鑑賞。上映中、あまりに面白すぎて頭を抱える。ゴジラ二子玉川まで来ちゃったらどうしよう、、、と映画にのめり込みすぎる。多摩川沿いの二子玉で初めて観ることになった自分にも興奮。そして、職場である品川や蒲田、東京駅。もう、ゴジラすべて好きな場所を通ってくれる。終了後、一人で拍手をした。さらに、嫁に全身汗だくを指摘される。帰り、叫びたくなるシン・ゴジラ病にかかる。SNSでとりあえずやばい連発。

 

2回目・・・会社で交友のある人全てに「シン・ゴジラ観ました?絶対に観た方がいい。」と勧めまくる。翌日観たいと言った後輩3人を連れて観に行く。IMAX。そのうち後輩1人が遅れて(水蒸気爆発くらいで)入って来るわ、イマイチだって言うわで、ひどい衝撃を受ける。ちょっと付き合いを考えたくなる。(のちのち許す)

 

3回目・・・会社で勧めまくったおかげで、観に行ったという人達があらわれ、語りたいからゴジラ飲みをやろうという流れに。それなら観てから飲もうということで、3回目鑑賞。その後のゴジラ飲みが楽しすぎて、シン・ゴジラ病重傷化。

 

4回目・・・嫁に会社メンツと2回も行った事を伝えると、私も2回目観たかったと打ち明けられ、MX4Dで観に行く。揺れすぎ。楽しい。ただ、この映画はMX4Dである必要はあまりない。鑑賞にはIMAXが最高である。

 

と、その間にも様々な考察ブログや映画サイトレビュー、新聞記事、動画、テレビと様々なメディアを横断して批評、分析を読みあさる日々。

もう、楽しくてしょうがない。

個人的にはワイドナショー東野幸治松本人志の二人が絶賛していたのが嬉しかった。

 

news.livedoor.com

 

グッズにしても、パンフはもちろん、UFOキャッチャーで3000円かけてシンゴジラフィギュアをGET。さらに1万円するアートブックもこの度予約。

 

amzn.to

 

極めつけには、4回目鑑賞後に映画グッズコーナーで「こんなペン誰が買うねん」という、鳴く機能付きゴジラペンを購入。1600円。(アホです)

 

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さらに、島本和彦の同人誌まで予約してしまった。

完全にはまりすぎている。

 

そして、批判している人のブログや記事までチェック。大好きなシーンが叩かれていたりしても、「感性は人それぞれ」とぐっと堪えている毎日でもあります。

 

 

ただ、これだけは言わせていただきたい。

 

 

石原さとみ演じるカヨコ・アン・パタースンの是非」である。

 

 

カヨコ・アン・パタースン

 

みなさま、何をおっしゃいますか。

 

「是非」も「可否」も「有無」の確認もなく、

「是」であり「可」であり「有」以外の何物でもないじゃないですか。

 

私としましては、カヨコ演じる石原さとみがいるから

シン・ゴジラが大傑作にまで昇華しているのです。

 

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出典:シン・ゴジラ : フォトギャラリー 画像(11) - 映画.com

 

この映画のコピー「現実(ニッポン)vs虚構(ゴジラ)」

映画の構造まで表している歴史に残る名コピーです。

 

「現実」はリアリティ溢れる会議シーンを描く日本政府サイド。

リアリティ追求に関する驚愕のエピソードは、パンフレットにびっしり書かれていますので「中略」。

ま、猪瀬元東京都知事もリアルだと認めるほどなので、かなりでしょう。それほどまでにリアリティラインを高めている。

 

「ぼくは"セカイ系"シン・ゴジラが見たかった」「天皇のタブー"儀礼"こそ省略すべき」東浩紀×猪瀬直樹×津田大介(前編) (1/5)

 

そして、「虚構」は言うまでもなくゴジラです。

当たり前ですが、虚構とは「実際にはない作り物」ということ。

一方では忠実なまでにリアルを追求しているのに、

あえて宣伝で言っちゃってるんですよね。

一部は、虚構・作り物・ウソですよと。

ま、映画なので当たり前なんですよ。

映画は全てが虚構ですから。(一部ドキュメンタリーは除きますが)

 

「虚構」ど真ん中であるゴジラに、極限まで高めたリアリティをぶつける。

そこに、この映画最大のおもしろさがあるのだと私は感じております。

 

しかし、あまりにリアルすぎる「現実」をそこにぶつけてしまうと、

この映画のコアであるゴジラの虚構感が際立ちすぎて、嘘くさくなってしまう。

 

そう、「現実」要素の中に表現されている「虚構」=「カヨコ・アン・パターソン」があの中にいるから、この世界ならゴジラも出てきそうと受け止めやすくなっている。現実シーンにも僅かな「虚構ブレ」がカヨコによって起きているのです。

 

言うまでもありませんが、ヤシオリ作戦についても、作戦実行サイドにカヨコがいるから「この世界観ならこの作戦ありか」と思い込めるのです。

 

 

その逆もしかりで、ゴジラのシーンにも、あえての、昔ながらの特撮っぽさを入れて虚構を強調している。しかし、その枠組みの中でも、街の表現など、確かなリアリティも表現して、虚構を際立たせている。

 

現実vs虚構。

 

スイカに塩をフリフリすると味覚の対比効果で甘みが引き立つように、

「現実」シーンにも「虚構」要素が含まれ、

「虚構」のシーンにも「現実」要素をすばらしい技術で含ませている。

 

ゆえに、この完全に分けて描かれた世界が噛み合い、

素晴らしいマリアージュを起こしているのである。

 

 

なので、バッチバチに政府内でリアルな会議の再現した後に、カヨコが登場するシーンとか振り幅ありすぎてほんと最高なんですよ。鳥肌が立つ。

あと、カヨコが巨災対のシーンで、机滑らせて資料配るとか。

会社でやりたい。

 

 

ちなみに、石原さとみの熱烈なファンだから語っているとかではない。

毎朝BSの朝ドラ再放送枠「てるてる家族」で、石原さとみ演じる冬子を観ていますが、やはり違う。石原さとみのファンではない。違う。

 

しかし、冬子とカヨコ・アン・パターソンは同一人物とはおもえない。石原さとみはすごい。

 

cgi2.nhk.or.jp

 

というわけで、シン・ゴジラ

 

愛してます。

 

(41)ジャングル・ブック

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出典:ジャングル・ブック : フォトギャラリー 画像 - 映画.com

 

ジャングル・ブック

IMAX3Dで鑑賞。

流石のディズニークオリティ。

動物の動き、毛並み、ジャングルの風景、天候と、映像のこれでもかというリアリティのある表現がすごい。

圧倒的。

シン・ゴジラのCGのこの人達に一部修正してもらいたいレベル。

もうここまでくると何がリアルでそうでないのかわからなくなってきますね。

ストーリーは、王道の王道の王道で安心して観れました。

子役の少年もすばらしかったです。

しかし、映像がすごい。

エンドロールで流れたCGスタッフの数の多さも圧巻。

ディズニーすごいわ。

 

点数:87点

(40)それでも恋するバルセロナ

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出典:それでも恋するバルセロナ : フォトギャラリー 画像(5) - 映画.com

 

それでも恋するバルセロナ

やはりウッディ・アレン、男女の会話劇はうまいし、おもしろい。

ちょっとめんどくさい恋愛模様や、強引な男に心寄せられてしまう女性の心理描写はほんとに秀逸。いますよね~ああいう人。

この映画は、スカーレット・ヨハンソンペネロペ・クルスよりも、写真中央のレベッカ・ホールがいい。堅い女から心がうつろう演技がめちゃくちゃいい。目の演技とか秀逸。ポスターとかには使われてないけど。笑

楽しめました。

 

点数:82点

(39)ゴジラ(1954)

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出典:ゴジラ(1954) : フォトギャラリー 画像 - 映画.com

 

ゴジラ(1954)

シン・ゴジラが素晴らしすぎて、第一作目もチェックしてみました。

この映画を現代の目で観ると、気になるところは多々あります。

しかし、この映画、終戦後10年しかたっておらず、水爆実験が行われている最中であの映画をみた観客の恐怖は、本当に恐ろしかったと思う。

やはり、ゴジラの世間への批評性は高いなぁ。

ちょっと、ゴジラ対策の最終手段がすごすぎてなんやそれとはなったが。笑

やっぱり志村喬好き。

 

点数:85点