野火
映画としての点数を付けに躊躇する映画。
一過性のエンターテイメント作品ではなく、歴史に残すべき作品。
面白いとか面白くないではない。
ものすごい低予算映画だそうで、確かに安っぽい画質ではあるが、それが逆にリアリティを際立たせている。
しかし、その中で表現方法のアイデアや、俳優の力がすごく、何もかもが恐ろしく感じられる。それも目を背けたくなるようなグロさ。
まさしく地獄。
しかし、それらは我々が知っておくべき世界であり、今の日本では描かれることがほぼない世界でもある。
戦争を美化し感動を呼ぶようなモノにするのではなく、正面から向き合うためにも絶対に観て、学び、トラウマさえ感じておくべき映画でもあると感じた。
点数:88点(ほんとは点数付けたくないけど・・・)